特級クロ・ド・タール2011 [クロ・ド・タール]

型番 エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 43,890円(税込)
在庫数 在庫0本売切れ中

SOLD OUT

1141年から今日まで約900年間、一切細分化されずモノポールで続いてきたブルゴーニュ最大かつ稀有な特級畑



大成功を収め、シルヴァン・ピティオ氏の面目躍如たるヴィンテージとなった「クロ・ド・タール2011」

2021年7月中旬入荷の飲み頃も近く、価格面でもお得な
蔵出し正規品のバック・ヴィンテージ


 クロ・ド・タールは、モレ・サン・ドニの南端近くに位置する7.53haの特級畑で、その歴史は古く、1141年にシトー派に属するタール修道院により畑が築かれたことに始まり、[石塀で囲まれたタール修道院の畑=クロ・ド・タール]の名の由来となりました。そして、それ以来今日まで広大な畑にもかかわらず、約900年もの長きに渡り、一切細分化されていないため、この間、一貫して土壌と品質の管理が行われ続けており、まさに「ブルゴーニュの至宝として圧倒的な存在感」を放つブルゴーニュ最大、かつ稀有なモノポールの特級畑です。

 また、クロ・ド・タールは、これまでの所有者が僅か4名と少ないことも特徴で、1789年のフランス革命で国庫に没収されるまではタール修道院に属し、1791年に売りに出されると、これを買い取ったのがマレ・モンジェ家で、1932年まで単独所有します。そして、1932年にモメサン家の手に渡って以降、85年間単独所有が続き、2018年1月1日をもってモメサン家からシャトー・ラトゥールやドメーヌ・デュージェニーを所有するフランソワ・ピノー氏が率いるアルテミス社傘下となりました。買収額は明らかにされていませんが、2億8千万ユーロ(邦貨換算で約380億円)とも言われています。

 一時期評価を落としたこともありましたが、1996年にオスピス・ド・ボーヌの醸造責任者を11年間務めたシルヴァン・ピティオ氏が支配人として就任して以来、品質をかつてないまでに高めることに成功し、2015年の退任後も、ドメーヌ・ド・ラルロの改革で天才とも呼ばれた著名なジャック・ディヴォージュ氏が就任、更に同氏が隣のドメーヌ・デ・ランブレイに移った2019年からはシャトー・グリエで醸造責任者を務めたアレッサンドロ・ノリ氏が引き継ぎ、クロ・ド・タールの世界的な名声と評価を更に高めています。

 クロ・ド・タールの畑は、300mx250mのほぼ長方形の形をしており、その周囲はその名の通り石塀で囲まれ、標高270m〜300mの東南東向きの斜面にあります。植えられている葡萄の平均樹齢は60年で最も古い樹は100年を超える古樹もあります。

 こちらは所有者がまだモメサン家の時代であった2011年ヴィンテージの「クロ・ド・タール2011」で、クロ・ド・タール復活の立役者シルヴァン・ピティオ氏が手掛けて大成功を収め、同氏の面目躍如のヴィンテージとなったものです。



 ブルゴーニュワイン大全の著者で、マスター・オブ・ワインのジャスパー・モリス氏は、ブルゴーニュの2011年ヴィンテージについて次の様にレポートしており、2009年、2010年と比べると少し難しいヴィンテージでしたが、秀逸なヴィンテージと評価しています。

「例年に比べて暑い夏が葡萄の生育を促したことと収穫時の天候悪化のリスクを考慮し、8月末に収穫が始まるという、近年まれに見る早い収穫の年でした。残念なことに早めの収穫は豊かな生産量を保証するものではなく、平均的な収量をかなり下回ったことから、生産者は収量には満足していないものの、自分たちが造ったワインの品質については満足している。葡萄は良く熟していたが、糖度が平年より低かったため、良い新鮮味が生まれ、葡萄の果皮に厚みがあるため、より濃厚な果実味とストラクチャーがもたらされている。ヴィンテージ比較は必ずしも正しくはないが、上質で新鮮な2002年の赤に類似する点が幾つかある。」


 上述のヴィンテージレポートの通り、やっかいで気まぐれな天候であった2011年は、春の日照時間が例年より長かったため、葡萄のデブルマン(芽吹き)、開花が促されて、成長が極めて早く、また天候も不安定であったため、そのリスクを回避をすべく、8月には収穫する生産者が続出しました。しかし、元々遅摘みで知られるクロ・ド・タールは、天候が回復し、葡萄が完熟するまで収穫を待つ決断を下しました。

 この判断が正しく、収穫は9月10日から開始され、完熟した葡萄を収穫でき、素晴らしいワインとなりました。それ故に2011年は、「葡萄栽培者のヴィンテージ」とも呼ばれ、「生産者の畑仕事、見通しと、正確な決断が成功・不成功を分けた要因」とされているのです。

 クロ・ド・タールでは元々完熟した葡萄を使うことから、この地区で最も遅いタイミングで収穫が行われることが多く、2011年も遅摘みにより完熟葡萄を収穫できており、収量は丁寧な剪定と芽掻きによって、法定上限を遥かに下回るレベルの28hl/haに抑えられています。また、クロ・ド・タールがその真価を現すには10年以上の熟成が必要と言われていますので、丁度10年の熟成の時を経た、「クロ・ド・タール2011」は、飲み頃も近く、価格的にもお得な正規品のバック・ヴィンテージで、お薦めです。


こちらは2021年7月中旬に入荷したジェロボーム輸入の蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品となりますが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。
 


【商品内容】
商品名:特級クロ・ド・タール2011
    
仏語名:2011 Clos de Tart Grand Cru
    
生産者:ドメーヌ・クロ・ド・タール
    (Domaine Clos de Tart)
容量 :750m
タイプ:赤ワイン



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