ラヴノーやヴァンサン・ドーヴィサと同じく長期熟成を可能とする古典的スタイル路線を歩むシャブリの造り手
ジェラール・デュプレシの「シャブリ特級レ・クロ2017」
シャブリ最高の特級畑レ・クロの斜面中腹に位置する0.3haの区画の古樹の葡萄で造られる稀少品
霜害で生産量が激減した正規品のバック・ヴィンテージ
*売切れ中でしたが、2022年7月再入荷。再入荷分もあと1本です!!
長熟型シャブリを造る最高峰生産者が、フランソワ・ラヴノーとヴァンサン・ドーヴィサですが、同じ古典的スタイルのシャブリ造りの路線を歩むのが、「ドメーヌ・ジェラール・デュプレシ(カーヴ・デュプレシ)」です。
現在は、先代ジェラール・デュプレシの息子のリリアン・デュプレシが経営を引き継ぎ、2007年からビオロジック栽培に移行し、2010年には認証を取得するなど様々な変化が見えています。
ジェラール・デュプレシが所有する畑は、約8haの比較的小規模なドメーヌですが、シャブリ最高特級畑レ・クロを筆頭にモンテ・ド・トネル等の優れた五つの一級畑と村名シャブリの畑を持っていることからシャブリのラインナップは大変充実しています。
こちらの商品は2017年ヴィンテージのジェラール・デュプレシのトップ・キュヴェ「シャブリ特級レ・クロ2017」です。売切れ中でしたが、2022年7月に再入荷しました。
シャブリの7つの特級中で最大かつ最良の畑が面積26.96haのレ・クロであることは衆目の一致するところですが、最大の所有者は4.11haを持つウィリアム・フェヴレで、ジェラール・デュプレシは南を向いたレ・クロの斜面中腹に僅か0.3haの区画を所有するのみです。
一般的に収量が多いシャブリでは葡萄の寿命が短く、老木を目にすることはあまりないのですが、ジェラール・デュプレシのレ・クロの区画には1964年植樹の樹齢50年を超える幹が見事な太さに育っています。
ジェラール・デュプレシのレ・クロは、この古樹と典型的なキンメリジャン地層の粘土石灰質土壌と理想的な日照条件とが合わさって完成する長期熟成型の偉大な特級シャブリです。
大変嬉しいことに、ジェラール・デュプレシのシャブリは、ヴァンサン・ドーヴィサやフランソワ・ラヴノーと同じ長期熟成を可能とする古典的スタイルの路線でありながら、価格面では大変リーズナブルなお値打ち品です。しかし、ブルゴーニュ地区より更に緯度の高いシャブリ地区では、近年霜害や雹害に襲われ、特にシャブリ最高の特級畑レ・クロは元々生産量が少ないことから、常に品薄な状態で入手が難しいワインとなっています。
また、ジェラール・デュプレシでは、冬を2回越すと瓶詰めされますが、瓶詰め後もしばらく熟成させ、リリアンたちが飲み頃に入ったという感触を得るまでは出荷されないことが多いため、ドメーヌからの出荷も他ドメーヌと比べて少し遅めです。自分で寝かせる必要がなく、飲み頃が近い点もワイン愛好家にとっては嬉しい点で、数多いシャブリ生産者の中にあってお薦めの造り手です。
なお、シャブリの2017年ヴィンテージは、3月の大雨、4月の寒波、5月の旱魃といった不安定な天候の影響、特に葡萄樹の芽吹き時の霜が10日連続続き、歴史に残るほどの霜害と言われた前年の2016年をも下回る収量となりました。幸いなことに9月の天候回復により、優れた葡萄が収穫されたものの、二年連続で生産量の大幅な減少は避けられず、特に生産量の限られるグラン・クリュの品不足と価格上昇が顕著です。
こちらの商品は、2022年7月に再入荷した、ラックコーポレーションの輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。
【商品内容】
商品名:シャブリ特級レ・クロ2017
仏語名:2017 Chablis Grand Cru Les Clos
生産者:ドメーヌ・ジェラール・デュプレシ
(Domaine Gerard Duplessis)
容量 :750ml
タイプ:白ワイン