サヴィニー・レ・ボーヌ   ルージュ sans SO2 AKA 2018 [ドメーヌ・シモン・ビーズ・エ・フィス]

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販売価格 5,940円(税込)
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2018年が初ヴィンテージのドメーヌの新たなる挑戦
「サヴィニー・レ・ボーヌ ルージュ sans SO2 AKA 2018」



薬草で手入れしたピノ・ノワールをセミカルボニックで全房発酵後圧搾、亜硫酸無添加で瓶詰した自然派赤ワイン



 サヴィニー・レ・ボーヌのトップ生産者ドメーヌ・シモン・ビーズは、設立が1880年という歴史あるドメーヌですが、その基礎を固めたのは、1950年に3代目当主としてドメーヌを継承した孫のシモンで、葡萄栽培のみならず、醸造家としての才能にも恵まれた彼は、ブルゴーニュワインの二大改革である「トラクター使用とドメーヌ元詰め」をサヴィニーで真っ先に導入し、ドメーヌの知名度を高めました。

 そして、ドメーヌを飛躍的に発展させたのが1972年にドメーヌを引き継いだ息子のパトリックです。彼はドメーヌの名声をさらに高めると同時に、葡萄畑を大きく拡張し、1995年にラトリシエール・シャンベルタン、1997年にコルトン・シャルルマーニュと、赤白ふたつのグラン・クリュをいずれもメタヤージュ契約ではありますが、手に入れることに成功し、サヴィニー・レ・ボーヌのトップ生産者にとどまらず、ブルゴーニュのトップ生産者の仲間入りを果たします。

 シモン・ビーズが本拠地としているサヴィニー・レ・ボーヌは、コート・ボーヌの北に位置し、ロワン川が流れるペルナン・ヴェルジュレス側とボーヌ側の谷間の斜面の上流にある美しい村です。下に掲載したサヴィニー・レ・ボーヌのAOC地図の通り、川に近い位置や平坦な場所が「村名」畑で、丘の中腹が「一級」畑となっており、特にロワン川左岸(地図上の右側)斜面中腹の真南あるいは南東向きに位置する一級畑からは長熟型のワインが産まれます。



  こちらの「サヴィニー・レ・ボーヌ ルージュ sans SO2 AKA 2018」は、2018年が初ヴィンテージのドメーヌの新たなる挑戦とも言えるユニークな赤ワインです。

 実は前年の2017年ヴィンテージに村名格畑をデクラセして、「ブルゴーニュ・ルージュ AKA 2017」をリリースしており、2018年ヴィンテージではこれを本来の村名格に戻し、更に自然派ワインに進化させ、「亜硫酸無添加(sans SO2)」の表記を加えてリリースするものです。

 「サヴィニー・レ・ボーヌ ルージュ sans SO2 AKA 2018」は、サヴィニー・レ・ボーヌの村名畑レ・ブルジョ(les Bourgeots)の中にある無農薬の区画に植えられた樹齢40年〜45年の葡萄から造られ、生産本数は約3000本です。
 
 輸入元であるラックコーポレーション様提供の資料によれば、「薬草で手入れしたピノ・ノワールをステンレスタンクで「マセラシオン・セミ・カルボニック」により二週間ほど全房発酵させた後に圧搾したもので、亜硫酸無添加で瓶詰した」村名赤ワインです。

  ここで簡単に「マセラシオン・セミ・カルボニック」(以下セミ・カルボニックと略)についてご説明いたします。「セミ・カルボニック」の対義語は「マセラシオン・カルボニック」で、両手法とも主にボージョレ・ヌーヴォーを造る時に使われる製法です。

 後者の「マセラシオン・カルボニック」は、人為的に炭酸ガスを密閉タンクに充満させて浸漬することから短期間で簡単に色や香りが出て、早く仕上がることから現在のボージョレ・ヌーヴォーはほとんどこの製法で造られています。

 それに対してセミ・カルボニックは、密閉タンクに入れた葡萄の発酵によって自然に発生した炭酸ガスの中で浸漬させるもので、ボージョレ・ヌーヴォーでは伝統的に行われてきましたが、1980年代以降は時間や手間がかかるため、一部の高級ボージョレ・ヌーヴォーを除いて現在ではほとんど採用されておりません。

 セミ・カルボニックは、マセラシオン・カルボニックよりも時間や手間はかかるものの、よりナチュラルで葡萄の個性がより表現されることで、人為的な介入を嫌う自然派のワイン生産者が取り入れることが多いと言えます。

  つまり、ドメーヌ・シモン・ビーズは、この「サヴィニー・レ・ボーヌ ルージュ sans SO2 AKA 2018」により、新たな自然派ワインへの挑戦を始めたということなのでしょう。


  なお、ワイン名に表記されている仏語の[sans]とは「〜の無い(英語のwithout)」の意味ですので、「亜硫酸無添加」として表記していますが、SO2(亜硫酸)は無添加のものでも、醸造過程において自然に発生しますので、「人為的にはSO2を添加していない」とご理解下さい。

 初ヴィンテージの珍しいワインのため、当店としても試飲をしたかったのですが、その話題性からか、入荷数が少なく、テースティングはできませんでした。シモン・ビーズ愛好家の方は是非お試し下さいませ。


 こちらのインポーターはラックコーポレーションの蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。


【商品内容】
商品名:サヴィニー・レ・ボーヌ
    sans SO2 AKA 2018 

仏語名:2018 Savigny-les-Beaune
    sans SO2 AKA 2018 

生産者:ドメーヌ・シモン・ビーズ・エ・フィス
    (Domaine Simon Bize & Fils)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン

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