村の北端でモレ・サン・ドニ村に接する面積4.89haの一級畑レ・サンティエは、特級ボンヌ・マールと県道を隔てて斜面下に位置するシャンボール・ミュジニー最良の一級畑の一つで、シャンボールらしいフィネスとモレらしい緻密な肉質を併せ持つワインとなります。
この一級畑レ・サンティエを代表する生産者に1.07haを所有するロベール・グロフィエがいますが、マット・クレイマー氏はセルヴォーのワインの魅力をテロワールの表現者であると言っていますが、同時に財布に優しいとも言っています。
例えば一級レ・サンティエの代表的な生産者であるロベール・グロフィエと比べればその価格のリーズナブルさはすぐにお分かりだと思います。今回の入荷分はインポーターがドメーヌ在庫分を蔵出しで直輸入したものです。
ご参考までに、0.2haを所有するレ・ザムルーズはルーミエのレ・ザムルーズと並ぶ最高作と、マット・クレイマー氏にその著書の中で大絶賛されており、日本でも人気漫画「神の雫」13巻の第四の使徒探しの中で2000年ヴィンテージが取り上げられました。
このように大絶賛され、愛好家も多かったベルナール・セルヴォーでしたが、残念なことに2012年にドメーヌを閉鎖し、2012年ヴィンテージが最終ヴィンテージとなり、現在は在庫分を販売するだけになってしまいました。しかし、現在子息のヴァンサン氏が継承の準備をしているという情報もありますので、数年後の新生ベルナール・セルヴォーが楽しみです。