レ・シャビオはレ・ザムルーズに隣接して横並びになっている1.5haの小さな一級畑で、セルヴォーがそのほとんどを所有していますのでほぼモノポールに近い状況で、他の生産者は面積も狭く、プルミエ・クリュとしてブレンドされるのがほとんどで、単独で仕立てるのはセルヴォーだけです。レ・シャビオはレ・ザムルーズに似て、表土が薄く小石がごろごろとした土壌で、シャンボール・ミュジニーらしい繊細な味わいを持つとても面白いワインです。
また、0.2haを所有するレ・ザムルーズはルーミエのレ・ザムルーズと並ぶ最高作と、マット・クレイマー氏にその著書の中で大絶賛されており、日本でも人気漫画「神の雫」13巻の第四の使徒探しの中で2000年ヴィンテージが取り上げられました。
このように大絶賛され、愛好家も多かったベルナール・セルヴォーでしたが、残念なことに2012年にドメーヌを閉鎖し、2012年ヴィンテージが最終ヴィンテージとなり、現在は在庫分を販売するだけになってしまいました。しかし、現在子息のヴァンサン氏が継承の準備をしているという情報もありますので、数年後の新生ベルナール・セルヴォーが楽しみです。