ムートン・カデが誕生したのは1930年のことで、この年の葡萄が不作でグラン・ヴァンのムートン・ロートシルトが瓶詰めできなかった時、この葡萄を使ってムートンカデを造りました。
この判断を下したのは、シャトー・ムートン・ロスチャイルドに様々な革新をもたらし、後に1973年にムートン・ロートシルトの一級昇格の立役者となった有名なフィリップ・ド・ロートシルト男爵です。
彼が一族の 末っ子(カデ)であったことと、ムートン直系のワインという意味を込めて、『ムートン・カデ』と名付けられたそうですが、今や世界150ヶ国以上で販売される高品質・リーズナブル価格で人気のディリーワインとなっています。
こちらのムートン・カデ・レゼルヴ・シリーズは、限られた地域のブドウのみを使用して生産されるもので、ムートン・カデの上級ワインシリーズにあたるものです。
ムートン・カデが白ワインを造り始めたのは1972年からですが、ボルドー白ワインの最高峰とされるドメーヌ・ド・シュヴァリエで有名なグラーヴ地区は古くからボルドー随一の白ワインの銘醸地として知られています。グラーヴの小石を多く含んだ水はけがよい砂利質の土壌が、ワインに引き締まったボディと十分なミネラル感を与えるためなのでしょう。
こちらのムートン・カデ・グラーヴ・ブランは、その白ワインの銘醸地グラーヴ地方だけで収穫されたセミヨン50%、ソーヴィニヨン・ブラン40%、ミュスカデル10%を使用した白ワインです。
リーズナブルな価格ながら、地域と品種の個性が楽しめる本格的な品質を保持しているお買い得ワインです。