サン・トーバン一級アン・レミリー2020[ドメーヌ・ド・モンティーユ]

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販売価格 9,790円(税込)
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地勢的には偉大なル・モンラッシェと連続し万人が認めるサン・トーバン最高の一級畑アン・レミリー


ド・モンティーユが由緒ある歴史を持つシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェから引き継いだ1.7haの畑の古樹の葡萄で造る最新ヴィンテージの蔵出し正規品
[サン・トーバン一級アン・レミリー2020]


  ドメーヌ・ド・モンティーユのサン・トーバン一級アン・レミリーは、2017年ヴィンテージからドメーヌ・ド・モンティーユ名でリリースされていますが、それまでは「シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ」が所有していた畑でした。

 「シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェ」という素晴らしい名前を持つこのドメーヌは、ピュリー・モンラッシェの村はずれに佇む壁に囲まれた瀟洒な城館を持つ、いかにもピュリニーらしい造り手ですが、次のように幾つかの変遷を経ています。

 この城館は17世紀に建てられたもので、ナポレオン帝政期には、当時のボーヌ市長ジャン・バティスト・デスドゥアールが所有し、1950年代からは葡萄栽培家でサン・ロマン村長のロラン・テヴナンの手にわたり、シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェのワインは名声を誇りました。

 その後テヴナン氏は、シャブリのミシェル・ラロッシュに売り、ラロッシュはすぐにシャトーの前庭の樹木を引き抜いて畑にし、大通りまで葡萄を植えました。これが今のブルゴーニュ・ブラン クロ・デュ・シャトーですが、この頃からシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェは、長い低迷期に入ります。
 
 ラロッシュはシャブリの生産者であるだけに、シャトーの前庭を潰し、畑にするなど収量をあげ、生産本数を増やすことを第一に考えていたようで、畑には除草剤を使用し、鍬入れもしてこなかったことで畑は最悪の状態で、所有する珠玉の特級畑モンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェも正に「宝の持ち腐れ」であったようです。

 結局、パリに本拠を置くクレディ・フォンシェ銀行に身売りすることになりますが、2001年に銀行は低迷期からの脱出を図るために、ドメーヌ・ド・モンティーユの当主エティエンヌ氏を総責任者に指名します。エティエンヌ氏は直ちに畑の改良に着手し、収量を極端に下げ、ビオディナミ農法に転換して、ワインの酒質は劇的に改善され、傾きかけていたシャトーの名声復活を成し遂げすことに成功しました。

 そして、2012年にドメーヌ・ド・モンティーユが銀行からこの由緒あるシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェを買い取ったのです。

 シャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェは、特級モンラッシェとバタール・モンラッシェも所有していましたが、この二つの特級畑はドメーヌ・デュージェニーのフランソワ・ピノー氏に売却し、残った特級シュヴァリエ・モンラッシェ、ムルソー一級ペリエール等の上位アペラシオンは、ド・モンティーユとして、また、下位アペラシオンはド・モンティーユのネゴスものとしてそれぞれリリースすることとなります。

 かくして、2016年ヴィンテージをもって、歴史あるシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェの名前での生産を終え、2017年からはドメーヌ・ド・モンティーユのラベルで造られているのです。

 大変長い前置きとなりましたが、こちらの商品は、ドメーヌ・ド・モンティーユの最新ヴィンテージのドメーヌ蔵出し正規品[サン・トーバン一級アン・レミリー2020]です。
 
 モンラッシェの山とシャサーニュの背後に控える「シャルドネの聖地サン・トーバン」の一級畑群は三つの区域に分かれており、最良の区域はシャサーニュ・モンラッシェ村から国道6号線を北上した右にある南向き、または南西向き斜面で、ここにアン・レミリー、ダン・ド・シャン、ラ・シャトニエール、レ・シャンプロ等が並んでおり、これらの畑が産み出す上質の白ワインはピュリニー風の鋼鉄の強さを備え、熟成で真価を発揮します。下にブルゴーニュワイン委員会作成のサン・トーバンのAOC地図を掲載していますので、各畑の位置をご確認ください。



 面積29.72haのサン・トーバン一級アン・レミリーは、シャサーニュ・モンラッシェの同名畑アン・レミリーと接しており、地勢的には偉大な特級ル・モンラッシェと連続している立地であることからミネラル豊かな白ワインが産まれ、万人が認めるサン・トーバン最高の一級畑です。

 ド・モンティーユは、このアン・レミリーにシャトー・ド・ピュリニー・モンラッシェから引き継いだ1.7haのかなり広い畑を所有しており、しかも植えられている葡萄の大部分は樹齢70年の古樹となっています。コストパフォーマンスの高いお薦めの白ワインです。

  2020年のブルゴーニュについて、ブルゴーニュワイン委員会のHPを見ると、『2020年ヴィンテージは、発芽から収穫まで歴史的な早熟で、好天に恵まれ雨が降らなかったため、病気はほとんどなく、衛生状態の良い葡萄が収穫でき、多くの生産者にとって2020年のワインは並外れたものとなり、長期熟成向きの偉大なヴィンテージと予想される』と記しています。

 しかしながら、次の2021年ヴィンテージは、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。特に萌芽の早いシャルドネの被害が甚大で、コート・ド・ボーヌでは、多くの生産者が70%〜80%の大幅な収量減となっています。この影響もあり、2020年ヴィンテージも大幅な価格高騰、かつ日本への輸入量も減少し、入手困難となっていますが、2021年ヴィンテージのワインは、更なる価格高騰と品薄が必至ですので、2020年ヴィンテージを是非ご検討下さいませ。

 ご参考までに、ド・モンティーユの公式HPによれば、このサン・トーバン一級アン・レミリー2020は、新樽率15%で、10900本造られましたが、次の2021年ヴィンテージは5540本のみの生産で、対2020年比で50%減少しており、日本への輸入枠も少なく、品薄で価格高騰は不可避な状況でございます。

 
  こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。

商品内容】
商品名:サン・トーバン一級アン・レミリー2020

仏語名:2020 St-Aubin En Remilly 1er Cru

生産者:ドメーヌ・ド・モンティーユ
    (Domaine de Montille)

容量 :750ml
タイプ:白ワイン


 

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