白ワイン最高峰生産者エティエンヌ・ソゼが造る最新ヴィンテージ2020年の村名白ワイン
「ピュリニー・モンラッシェ ブラン2020」
ピュリニー・モンラッシェの複数区画の葡萄をブレンド
ピュリニーのお手本とも言うべきヴィラージュ白ワイン
ブルゴーニュの葡萄畑が年々細分化され、かつ一つの畑に複数の所有者が存在する理由に、ナポレオン法典以来の均分相続制があることは周知の通りです。
旧家ソゼ家にもこの問題が降りかかります。1991年に、娘の嫁ぎ先であるポマールのジャン・マルク・ボワイヨとの遺産相続問題から、葡萄畑は3分の2の9haまで減少してしまうのです。
自家畑からの葡萄だけでは旧来からの顧客に十分な商品を提供はできないことから、ジェラール・ブード氏はドメーヌの肩書きを捨て、信頼できる栽培農家から葡萄を買うことで、必要量を補うことにしました。
1991年ヴィンテージからラベルには、ドメーヌの文字はありません。相続問題で、一級畑のトリュフィエールを失いましたが、特級畑のバタール・モンラッシェやビアンヴニュー・バタール・モンラッシェは手元に残っており、決してそのグオリティが落ちることはありませんでした。
むしろ、一部ネゴシアン事業を始めたことで、従来から持っていたクリマに加え、100%買い葡萄で造る銘柄も新たにソゼのラインアップに加わりました。
ドメーヌの看板を外すという苦しい決断が、結果的には、エティエンヌ・ソゼがピュリニーにおいて、ドメーヌ ルフレーヴと並んで最高峰の造り手と称賛されるまでに評価を引き上げたと言えるでしょう。
ソゼ家も当主ブード氏の娘とその娘婿が経営に参画し、次世代に向け種々の改革が進行中で、2006年からは有機栽培を始め、2010年からはビオディナミへ完全移行しました。2010年ヴィンテージからエチケットも変わっています。
また、新樽の使用比率は特級50%以下、一級20%〜33%、村名20%と以前より新樽比率を低くすることで、より果実の旨味を引出しフィネスを備えたスタイルへと変わってきています。
こちらの商品は、エティエンヌ・ソゼが造る最新ヴィンテージ2020年の「ピュリニー・モンラッシェ ブラン2020」です。
エティエンヌ・ソゼのピュリニー・モンラッシェ ブランは、ピュリニー内の12区画の葡萄をブレンドして造られ、豊かなミネラルと果実味、酸がバランスよく調和し、ピュリニー・モンラッシェのお手本とされるヴィラージュ白ワインです。
また、最新ヴィンテージ2020年について、ブルゴーニュワイン委員会のHPを見ると、『2020年ヴィンテージは、発芽から収穫まで歴史的な早熟で、好天に恵まれ雨が降らなかったため、病気はほとんどなく、衛生状態の良い葡萄が収穫でき、多くの生産者にとって2020年のワインは並外れたものとなり、長期熟成向きの偉大なヴィンテージと予想される』と記しています。
しかしながら、次の2021年ヴィンテージは、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、中でも、萌芽が早く早熟のシャルドネ主体のコート・ド・ボーヌ地区の霜害は甚大で、コート・ド・ボーヌの白ワインは平均収穫量の70%〜80%減少と言われています。また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。
この影響もあり、2020年ヴィンテージは大幅な価格高騰かつ日本への輸入量も減少し、入手困難となっていますが、来年リリースの2021年ヴィンテージのワインは、更なる価格高騰と品薄が必至ですので、2020年ヴィンテージを是非ご検討下さいませ。
*ご注意下さい。
エティエンヌ・ソゼのキャップシールは銀白色の蝋(ろう)キャップのため、日本への輸送中や長期の保管中に一部がはがれたり、欠けていることがあります。これは不良品ではなく、品質には全く影響しませんので、キャップシールの一部がはがれたり、欠けていることによる返品・交換等は一切お受けできません。予めご了承下さい。
こちらの商品は、明治34年創業のさいたま市の老舗卸商(株)松澤屋様がリーファー・コンテナで直輸入したもので、店舗内セラー保管商品です。
【商品内容】
商品名:ピュリニー・モンラッシェ ブラン2020
仏語名:2020 Puligny- Montrachet Blanc
生産者:エティエンヌ・ソゼ
(Etienne Sauzet)
容量 :750ml
タイプ:白ワイン