特級グラン・ゼシェゾー2018 [ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール]

型番 エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 36,740円(税込)
在庫数 在庫0本売切れ中

SOLD OUT

ヴィンテージによる品質差も少ない銘醸特級畑
ブルゴーニュ屈指の名門ドメーヌのグラン・ゼシェゾー



DRCに隣接する0.37haの区画から年間1500本造られる
特級グラン・ゼシェゾー2018

*売切れ中でしたが、2022年6月上旬再入荷しました。

 ヴォーヌ・ロマネのワインを語るときに欠かせない名門中の名門、グロ家ですが、ヴォーヌ・ロマネには、”グロ”の名前を冠するドメーヌが4つ存在します。
 
 グロ家の歴史は1804年生まれのアルフォンス・グロが1830年にドメーヌを設立したことに始まり、その息子ルイ・グロが19世紀半ばにはドメーヌ元詰めワインを販売し、家業を発展させます。

 ルイ・グロにはジャン、フランソワ、ギュスターヴ、コレットの4人の子供がいましたが、1963年のルイ・グロの引退時に4人の子供が2組に別れ、グロ家の畑は二つのドメーヌに分割されます。そして、ギュスターヴとコレットが設立したドメーヌが、こちらの「グロ・フレール・エ・スール」です。 

 しかし、「グロ・フレール・エ・スール」には後継者がいなかったことから、ジャン・グロの次男ベルナールが、叔父叔母が所有していたグロ・フェール・エ・スールを1980年より継承し、1984年に叔父のギュスターヴ氏が亡くなると、叔母のコレット女史を支え、抽出と新樽の強いスタイルを打ち出します。機械好きのベルナール氏は、果汁凝縮機や最新の醸造技術を導入、エキゾチックかつパワフルなスタイルのワインを造り出しました。

 そんなブルゴーニュ屈指の老舗名門ドメーヌ、グロ・フレール・エ・スールですが、2016年ヴィンテージより息子のヴァンサン氏が醸造に加わることで、一気に新世代の風が吹き込みます。

 2016年と2017年ヴィンテージは、ヴァンサン氏の進言で、父ベルナール氏との話合いの結果、酸化防止剤である亜硫酸の不使用(サン・スフル=Sans Soufre)を決断し、長年築いてきた父のスタイルである『抽出が強く飲み応えがあり、果実の甘みを感じるパワフルなワインのスタイル』を尊重しつつ、全行程における酸化防止剤の無添加に挑戦したのです。

 グロ・フレール・エ・スールの造る全てのワインをサン・スフルにするという決断は大胆かつリスクも伴うものでした。適切な保管環境に置かれなければ、すぐに劣化した状態になるからです。そして、2016年、2017年と試行錯誤を重ね、2018年からは極少量の酸化防止剤を使用することで、葡萄のピュアな果実味、ナチュラルさが前面に出たスタイルを確立すると共に品質の劣化を防ぐことに成功し、これにより名門グロ・フレール・エ・スールは、世代交代により新たな飛躍のスタートをきったと申せます。

 ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スールは、ブルゴーニュ屈指の老舗名門ドメーヌであるだけに、トップ・キュヴェのリシュブールを筆頭に、多くの銘醸畑を所有しており、今回ご案内の特級畑グラン・ゼシェゾーも、0.37ha所有しています。

 
 特級畑グラン・ゼシェゾーはシトー派修道院が単独所有していたリュー・ディがそのままグラン・クリュに格上げされたもので、フランス革命前まではエシェゾー・デュ・バ(斜面下部のエシェゾー)と呼ばれていました。

 面積9.14haのグラン・ゼシェゾーの所有者は12名で、最大の所有者はドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ(DRC)の3.53ha(内、0.445haは賃借)、モンジャール・ミュニレの1.44haがこれに次ぐ所有面積で、グロ・フレール・エ・スールの所有区画0.37haは、DRCに隣接する好立地にあります。

 標高260mに位置するグラン・ゼシェゾーの畑は非常に緩やかな東向きの斜面で、ミュジニーと同じバジョシアン石灰岩由来の下層土の上に、80cmほどの水はけの良い粘土の層が載っている土壌で、酸化鉄を豊富に含んでいるため全体的に赤っぽく見えます。また、元々単一リュー・ディのため、土質は畑全域で均一なものになっています。

 この土壌のおかげでグラン・ゼシェゾーのワインは、近隣の畑のものと比べて口当たりがリッチで、ヴィンテージによる品質差が少なく、ブルゴーニュで最も信頼のおける安定したワインを産み出す特級畑として称賛されています。

 フラジェ・エシェゾーにはもう一つの特級畑エシェゾーがありますが、エシェゾーの前に「グラン(Grands)」が付いており、実際にDRCの価格を見ても、グラン・ゼシェゾーの方がエシェゾーより高価なので、特級畑エシェゾーより格上とみなされていますが、「グラン」の文字は品質が高いことを意味しているわけではありません。

 原産地呼称制度が施行されるまでは、エシェゾー心臓部の小区画エシェゾー・デュ・ドゥスュから造られたワインにしかエシェゾーの名前を使っておらず、この時点では面積9.14haの現グラン・ゼシェゾー(その当時は「エシェゾー・デュ・バ=斜面下部のエシェゾー」と呼ばれていました)の方がエシェゾー・デュ・ドゥスュを中心としたエシェゾー・デュ・オー(斜面上部のエシェゾー)よりも大きかったことから「グラン・ゼシェゾー(大きいエシェゾー)」と名付けられたのです。しかし、名前が良く似ていることを除くと両者には共通点がほとんどないと言われ、また、味わいにも歴然とした違いがあるとも言われます。

 近年のブルゴーニュワインの価格高騰の中でも、ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スールは、質的にも高く、価格的にもリーズナブルなグラン・ゼシェゾーとエシェゾーをリリースしている優良生産者です。今回エシェゾー2018も同時入荷しておりますので、同じドメーヌの同じヴィンテージによる二つのクリマの飲み比べはいかがでしょうか。

 また、2018年ヴィンテージは、2017年と同様に暑く乾燥した夏と収穫期の温暖な気候のおかげで、「豊作で葡萄の熟度も高く、果実味に溢れ、芳醇なワインとなった優良年」と報告されており、多くの専門家も「2018年ヴィンテージは、各畑のテロワールがよく出ている年」と絶賛しており、お薦めのヴィンテージです。 


(*注1:ご参考までに)当ホーム・ページでは特級畑「Grands Echezeaux」のカタカナ表記をフランス語のリエゾンの話法に沿ってグラン・ゼシェゾーと記載していますが、グラン・エシェゾーと表記している本も多くあります。しかし、実際にフランス人の発音を聞くと「グラン・テシェゾー」(最も強いアクセントはシェの位置)と私には聞こえます。
 
 こちらの商品のインポーターは豊通食料のドメーヌ蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2~3日お時間をいただきます。

*エノテカ㈱と、当店及び当ホームページとは、業務上及び営業上の関係は一切ございません。


【商品内容】
商品名:特級グラン・ゼシェゾー2018 

仏語名:2018 Grands Echezeaux Grand Cru

生産者:ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール
     (Domaine Gros Frere et Soeur)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン


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