特級コルトン ル・クロ・デュ・ロワ2020 [ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール]

型番 店舗内セラー在庫
販売価格 16,940円(税込)
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「王のクリマ」を意味するコルトンの最優良特級畑
[コルトン ル・クロ・デュ・ロワ]


他生産者より少し遅れ、2年ぶりに入荷した最新ヴィンテージ2020年のドメーヌ蔵出し正規品
「特級コルトン ル・クロ・デュ・ロワ2020」


  元はブルゴーニュ公とフランス王家が所有し、またDRCの創業者ジャック・マリー・デュヴォ・プロシェがオーナーだったこともあるヴォルネイの名門ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールは、1964年から1997年まで名醸造家ジェラール・ポテル(ニコラ・ポテルの父)が運営してきましたが、ポテルの急逝に伴いパトリック・ランダンジェ氏が新たな所有者となります。

 新オーナーのランダンジュ氏は医療器械のビジネスで成功し、ブルゴーニュに別荘を持っており、いつかドメーヌを所有したいと思っていた実業家でしたが、このドメーヌを手に入れるや否や、200万〜300万ユーロの資金を投じて、醸造施設や発酵用の木桶、他の設備も一新します。

 特に1999年に完成した醸造施設は6層構造になっており、収穫から醸造、樽熟成、瓶詰めまで、ポンプを一切使わず重力でブドウ果汁やワインが流れる仕組みになっている優れたものです。

 ランダンジェ氏が投資したのはこうした設備だけに止まらず、葡萄畑の拡張も意欲的でした。こちらのコルトン・クロ・デュ・ロワ(1.45ha)も1998年にコルトン・ブレッサンド(0.48ha)と同時に取得したものですが、その後も2004年にピュリニー・モンラッシェ1級カイユレ(0.73ha)も入手、更に2008年にはドメーヌ・モワンヌ・ユドロも買収し、新たにボンヌ・マールやレ・ザムルーズを始めとするシャンボール・ミュジニーの銘柄も加わり、コート・ド・ボーヌからコート・ド・ニュイに及ぶ大ドメーヌに発展しています。

 ラ・プス・ドールでも世代交代があり、2018年に、2014から2017ヴィンテージまで父と共に醸造に携わっていた、子息の ブノワ・ランダンジェ氏が新たに当主に就任し、ドメーヌが所有する卓越したテロワールをもつ畑から最高のワインを造るべく、ビオディナミへの転換の他、醸造ではアンフォラを採用するなどの改革を進めた他、新たな畑の購入も積極的で、特級エシェゾーと特級シャルム・シャンベルタンを入手し、合計7つの特級畑を所有するに至るなど、ドメーヌはさらなる挑戦と発展を続けています。

  こちらの商品は、ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドールが、1998年に入手したコルトン最良の特級畑[コルトン ル・クロ・デュ・ロワ2020]で、2025年4月に入荷した最新ヴィンテージ2020年のドメーヌの蔵出し正規品です。

 約160haの特級畑コルトンには多くの小区画(リューディ)がありますが、コルトンの特級規定は他の村と異なり、特級の区画内なら畑名にコルトンがつけられます。例えば、こちらの商品の「王のクリマ」を意味する最高の銘醸畑「コルトン・クロ・デュ・ロワ」等の場合です。ちなみに、「王のクリマ」がクリマ名となった理由は、15世紀末からフランス革命まで、フランス国王が自分のカーヴに寝かせるために畑を所有し、コルトンを造っていた史実からきています。これがコルトン最上級の区画と呼ばれる所以です。

 赤の特級コルトンの場合は、一般的には特定のクリマ名の付いたものの方が、上質と言え、この「コルトン・クロ・デュ・ロワ」を筆頭に、「ル・コルトン」、「コルトン・レ・ブレッサンド」、「コルトン・レ・ルナルド」、「コルトン・ロニエ」、「コルトン・ペリエール」等コルトン丘陵の東南斜面に位置する畑産が優れたグラン・クリュと言えます。
 
 ブルゴーニュワイン愛好家の方は良くご存じでしょうが、2008年にプランス・フローラン・ド・メロード氏の死去に伴い、DRCがこの名門ドメーヌが所有していた畑を引き継ぎ、新たに特級コルトンのリリースを始めましたが、DRCの特級コルトンは、ドメーヌ・フローラン・メロードの所有していた「コルトン レ・ブレッサンド」、「コルトン クロ・デュ・ロワ」、そして「コルトン レ・ルナルド」の三つの区画をブレンドして造られています。 

 また、ブルゴーニュワイン大全の著者ジャスパー・モリス氏は、その著書の中で、特級畑コルトンの格付けを一からやりなおすならば、レ・ブレッサンドとコルトン・クロ・デュ・ロワを別格のアペラシオンにするのが妥当と記しているほどの優れたクリマです。

 下にAOCコルトンの葡萄畑地図を掲載しておりますので、レ・ブレッサンドとクロ・デュ・ロワの畑位置をご確認下さい。


 他の生産者の多くは既に2022年ヴィンテージをリリースしていますが、プス・ドールは少し遅れ、2025年3月にようやく2020年ヴィンテージが日本に輸入されてきました。当店には2023年2月の2019年ヴィンテージ以来、2年ぶりの入荷となります。

 また、2020年のブルゴーニュについて、ブルゴーニュワイン委員会のHPを見ると、『2020年ヴィンテージは、発芽から収穫まで歴史的な早熟で、好天に恵まれ雨が降らなかったため、病気はほとんどなく、衛生状態の良い葡萄が収穫でき、多くの生産者にとって2020年のワインは並外れたものとなり、長期熟成向きの偉大なヴィンテージと予想される』と記しています。

 しかしながら、次の2021年ヴィンテージは、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。また、続く2022年も豊作ではあるものの、人件費や輸送コスト等諸経費の値上がりにより、価格の高騰は継続しています。プス・ドールのワインも、今後の2021年ヴィンテージ以降は品薄と大幅な価格高騰が見込まれることから、比較的価格が落ち着いている2020年ヴィンテージを是非ご検討下さいませ。


 こちらはラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。 


【商品内容】
商品名:特級コルトン ル・クロ・デュ・ロワ2020
    
仏語名:2020 Corton Le Clos du Roi Grand Cru
    
生産者:ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール
    (Domaine de La Pousse d'Or)
容量 :750m
タイプ:赤ワイン

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