特級コルトン クロ・デ・コルトン フェヴレ 2017(モノポール)[ドメーヌ・フェヴレ]

型番 店舗内セラー在庫
販売価格 18,920円(税込)
在庫数 在庫0本売切れ中

SOLD OUT
時代に翻弄されながら、コート・ド・ボーヌ唯一の特級赤ワインとして、今こそ真価を発揮する孤高のモノポール
[特級コルトン クロ・デ・コルトン フェヴレ]


好環境下で8年間の熟成の時を経て、好コンディションかつ飲み頃の近い蔵出し正規品のバック・ヴィンテージ
[特級コルトン クロ・デ・コルトン フェヴレ 2017]


*再入荷分も完売いたしました。ありがとうございます。輸入元様から最後の在庫1本であったため、今後の再入荷はございません。

 ニュイ・サン・ジョルジュに本拠を置き、1825年の創立から今日まで、7代にわたって続く高名なグラン・メゾンが「フェヴレ」です。

 フェヴレが数ある他のネゴシアンと一線を画すのは、その広大な自社畑から造られるドメーヌ物のワインが、全生産量の8割を占めるという事実です。コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、そしてコート・シャロネーズまで、合わせて120haもの自社畑を所有し、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズやエシェゾーなどグラン・クリュに10ha、ニュイ・サン・ジョルジュのレ・サン・ジョルジュやジュヴレ・シャンベルタンのクロ・デ・ジサールなどプルミエ・クリュに25haの畑を持っています。

 今日、7代目当主としてフェヴレを率いるのは、2005年に25歳の若さで事業を引き継いだエルワン・フェヴレで、エルワンは当主の座に就くや否や、改革を断行します。その一つが樽熟成庫で、旧来の樽メーカーから、フランソワ・フレール、タランソ等3社に代え、優れた樽を導入します。また、優秀な栽培責任者が1999年に引退し、その後栽培が疎かになっていたことから、2007年以降、畑の耕作はジェローム・フルースの指揮下、個別のチームによる分担制となりました。

 これらの改革により、フェヴレの厳格、精緻な古典的美学が蘇り、2000年代前半に一時失いかけていた評判が元に戻ると同時に、若いうちはなかなか飲みづらく、長年寝かせて初めて花開く典型的な長期熟成型のワインを、比較的早いうちに飲み頃を迎え、かつ長期の熟成もでき得るワインへとスタイルを変えました。

 さらに、本拠がニュイ・サン・ジョルジュということもあり、コート・ド・ニュイの赤ワインに特化しがちだったポートフォリオをコート・ド・ボーヌの白にも広げるべく、2008年にグラン・クリュのバタール・モンラッシェとビアンヴニュ・バタール・モンラッシェを入手し、壮観なラインナップを完成させました。

  こちらの商品は、特級コルトンのリューディ「ル・ロニエ・エ・コルトン」の中にある面積2.76haのモノポール畑で造る[特級コルトン クロ・デ・コルトン フェヴレ 2017]で、これまで蔵と輸入元での8年間の好環境下での熟成の時を経て、2025年4月に輸入元のラックコーポレーション様の倉庫から再入荷した好コンディションかつ飲み頃の蔵出し正規品のバック・ヴィンテージです。既に輸入元には在庫はなく、今後の再入荷はございません。

 しかも、今回特別価格でご案内しており、価格面でもお買い得で、お薦めです。ご参考までに、最新ヴィンテージ2022年の[コルトン クロ・デ・コルトン フェヴレ]の税込標準小売価格は「¥57,200」でございます。


 フェヴレのトップ・キュヴェは、ブルゴーニュにおける別格の特級畑[シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ]ですが、もう一つ大切かつ誇りにしており、その認可までの経緯を含めて大変面白いワインがあります。それがこちらの[特級コルトン クロ・デ・コルトン フェヴレ]です。

 ブルゴーニュの地図を開き、フェヴレがコルトンに単独所有している「クロ・デ・コルトン フェヴレ」の区画を探しても、その名前を見つけることはできません。その理由は、「クロ・デ・コルトン フェヴレ」の名称は、原産地呼称制度が施行された1937年より後に後述する紆余曲折の経緯を経て、ようやく認められたためです。

 下に「クロ・デ・コルトン フエヴレ」の位置を示したAOCコルトンの葡萄畑地図を掲載しましたので、その位置をご確認下さい。フェヴレのモノポール区画クロ・デ・コルトンは、レ・ルナルドとレ・ブレッサンドの間の道をラドワ方面に進み、その道の突き当りの村境(ラドワ側)に位置しています。また、地図中の写真は、斜面下の区画ヴェルジェンヌからクロ・デ・コルトン フェヴレの畑を見上げたものです。


 「クロ・デ・コルトン フェヴレ」の区画は、ラドワ・セリニ村に位置するリューディ「ル・ロニエ・エ・コルトン(Le Rognet et Corton)」の中にある約3haの区画で、3代目当主フランソワ・フェヴレが1872年に購入しています。その時の購入書類にクロ・デ・コルトンの表記があったため、この名前でワインを販売していましたが、コルトンの他の生産者から、『「ロニエ」は「端を切り取る」の意味であることから、特級コルトンとは認められない』との異議が出されました。そこで4代目当主ジョルジュ・フェヴレは、歴史学者に依頼し、畑の出自を調べ、昔ブルゴーニュ公が娘の結婚の祝いとしてコルトンの一部を贈る際にロニエと名付け、その区画が1864年にはクロ・デ・コルトンの名称を使用した事実があることを証明し、[特級コルトン クロ・デ・コルトン]を名乗る権利を勝ち取りました。

 しかし、『「クロ・デ・コルトン」というあたかも独立した特級畑のような名称は紛らわしく、使用は認められない』との訴訟が起こされ、裁判沙汰に発展しますが、ディジョンの裁判所は、その公式裁定にあたり、畑名の後に自社名を付加することを条件に認可しましたが、自社名を付加することにフェヴレ側に異論があろうはずはなく、[特級コルトン クロ・デ・コルトン フェヴレ]を商標名とすることで、1938年にようやく決着をみたのです。

*ご参考までに、畑名ではなく、商標名で赤の特級コルトンを造る特例を認められたのは、このフェヴレの[コルトン クロ・デ・コルトン フェヴレ]とコルトン最大の大地主ルイ・ラトゥールの[シャトー・コルトン・グランセ]の二例のみです。

 このような経緯もあり、フェヴレではこの[特級コルトン クロ・デ・コルトン フェヴレ]を試飲ではシャンベルタン・クロ・ド・べーズの前に供するなど、大切かつ誇りにしています。また、以前の[特級コルトン クロ・デ・コルトン フェヴレ]は、マット・クレイマー氏の名著「ブルゴーニュワインがわかる(2000年発行)」の中で、『濃厚なたくましいワインで、今日のコルトンの中では優れた部類にはいるものの、タンニンがかなり強く、荒々しい所がある』と評されていましたが、2005年からの7代目当主エルワンの就任以来、明らかな変化を見せています。具体的には、2007年から導入された垂直式の圧搾機により過度なタンニンの抽出をなくし、熟成にあたっては、目の粗いサン・バレー産のオーク樽を使用することで柔らかみを出すことに成功しており、よりエレガントさを求めるようになっています。

 実際に、ジャスパー・モリス氏も、その著書「ブルゴーニュワイン大全(2012年発行)」の中で、フェヴレのコルトン クロ・デ・コルトン フェヴレについて、『新体制になってから、このワインは、しなやかさで柔らかい味わいの奥に豊かな果実味を持つようになり、角張ったコルトンの悪例に染まっていない』と述べており、これを裏付けています。

 また、下に掲載の通り、美術出版社発行のワイナート54号「コルトン&コルトン・シャルルマーニュ特集」に取り上げられており、この本の中で、フェヴレの[特級コルトン クロ・デ・コルトン フェヴレ]は、『時代に翻弄されながら、今こそ真価を発揮する孤高のモノポール』として4ページにわたって紹介されています。


 今回ご案内するヴィンテージは、2017年ですが、 2017年のブルゴーニュは、春先に二度の雹害に襲われ、収穫量が激減した2016年とは打って変わって、天候に恵まれ素晴らしい葡萄が収穫できた優良年となっています。
 


*ご注意下さい。
 商品写真でご覧いただいた通り、ドメーヌ・フェヴレのグラン・クリュのボトルに貼られているエチケット(ラベル)には、1本づつボトル番号が印字(ナンバリング)されています。従いまして、ご購入され、お手元に届いた商品のボトル番号が、商品写真の番号と一致しない場合もございますので、予めご了承下さい。


 こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。


【商品内容】
商品名:特級コルトン クロ・デ・コルトン フェヴレ2017
    (モノポール)
 
仏語名:2017 Corton Clos des Corton Faiveley Grand Cru
    (Monopole)

生産者:ドメーヌ・フェヴレ
    (Domaine Faiveley)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン

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