シャトー・ムートン・ロートシルトが造る「銀の翼」の名を持つ唯一の白ワイン
[エール・ダルジャン2020]
メドックにおいてマルゴーの白と双璧を成し、ムートン愛好家だけでなく、ボルドー・ブラン愛好家の人気を集める珠玉の白ワイン
収量はあまり多くないものの、過去10年の中でも偉大なヴィンテージの仲間入りが期待される最新2020年ヴィンテージのシャトー蔵出し品
五大シャトーの一つシャトー・ムートン・ロートシルトが造る唯一の白ワインが、このエール・ダルジャンです。
実はこのエール・ダルジャンは1991年が初リリースで、元々は1980年代初頭、現当主のフィリピーヌ・ド・ロートシルト女史が、ムートン・ロートシルトが所有する84ヘクタールのうち、7ヘクタールの畑に白ワイン用の葡萄を栽培し、シャトーのプライベート用として造っていたものでした。
しかし、そのあまりの素晴らしさに、もてなした客人達からの評判が広がり、1991年に、正式にリリースしたのが、このエール・ダルジャンというわけです。
[エール・ダルジャン(Aile d'Argent)]とは、フランス語で[銀の翼]の意味で、シャトー・ムートン・ロートシルトの公式HPによれば、この名称は、現当主のフィリピーヌ女史が幼かった頃に父の故バロン・フィリップ男爵から聞いた魔法のティー・ポットの童話に由来しているとのことです。
こちらの商品は、パーカーポイント[93-95点]を獲得した最新2020年ヴィンテージのシャトー蔵出し品「エール・ダルジャン2020」です。
ボルドーの2020年ヴィンテージについて、イギリスの老舗酒商ブラザーズ&トラッドのヴィンテージ・レポートでは、『2020年は非常にポテンシャルの高いヴィンテージで、傑出したワインが出来上がっていると断言できる』と記しています。
また、シャトー・ムートン・ロートシルトは公式ホームページで、2020年の気象条件や収穫について公開しておりますので、その概要を下に掲載いたします。
『2020年のボルドーは、暖かかった冬に引き続き、初春も平年を遥かに上回る気温が続き、平年より10日早い芽吹きとなりました。3月末には雪混じりの寒冷前線が通過しましたが、畑への影響はなく、その後も暖かい気温と定期的に十分な雨量がありました。5月中旬以降は、暑く乾燥した天候が広がり、生育が進み、葡萄の開花は平年と比べ12日早くなりました。
初夏を迎えた途端、熱波が観測され、7月には深刻な干ばつに見舞われましたが、8月には一変して何度かまとまった雨が降り、葡萄の色づきが促進され、顆粒も均等に肥大化しました。
収穫を目前に控え、葡萄は健全な状態を維持しており、絶好な好天に恵まれて、いずれの葡萄品種も理想的な熟度に育ちました。2020年の収穫は8月24日〜8月26日までの記録的な早期収穫でしたが、葡萄の品質は申し分なく、実にバランスの良いワインが誕生しています。干ばつ等の影響で、収量はさほどおおくありあせんが、2020年は過去10年の中でも偉大なヴィンテージの仲間入りが期待できそうです。』
その2020年ヴィンテージのエール・ダルジャンのセパージュは、[ソーヴィニヨンブラン66%、セミヨン34%]で、ムートンの公式HPのテイスティング・コメントは、『繊細で、複雑な香り。アプリコット、トロピカルフルーツ、白桃を思わせる熟した果実のニュアンスがあります。また、フローラルな香りが立ち上がると同時に、ミネラル香がしっかりと全体を支えています。味わいに関しては、優れたテクスチャーと溌溂とした風味とが素晴らしい調和を奏で、白系果実やパイナップルが上品に香ります。風味の広がりと余韻が見事なワインです。』と記しています。
エール・ダルジャンの年間生産量はわずか1万本あまりで、その生産量の少なさゆえに、ムートンが白ワインを造っていることをご存じでない方もおられることと思います。今では、ボルドーの数多くある白ワインの中でも、特にお目にかかることの少ない稀少ワインとなっており、これまた有名なシャトー・マルゴーの白[パヴィヨン・ブラン・デュ・シャトー・マルゴー ]と双璧をなすまでに至っています。お薦めの白ワインです。
こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のシャトー蔵出し品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。
【商品内容】
商品名:エール・ダルジャン 2020
仏語名:2020 Aile d'Argent
生産者:シャトー・ムートン・ロートシルト
(Chateau Mouton Rothschild)
容量 :750ml
タイプ:白ワイン
※シャトー・ムートン・ロートシルトで造られていますが、メドックで造られている白はすべてAOCボルドーの表記になります。