特級コルトン・ブラン 2020 (ドメーヌ・シャンドン・ド・ブリアイユ)

型番 エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 36,850円(税込)
在庫数 1本
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ビオディナミ農法と伝統的製造法が織りなす
ドメーヌ・シャンドン・ド・ブリアイユの看板ワイン


赤のコルトンの最良畑レ・ブレッサンド等3区画に植えられたシャルドネで造るレアな特級白ワイン


最新ヴィンテージ2020年のドメーヌ蔵出し正規品
[特級コルトン・ブラン2020]


 ドメーヌ・シャンドン・ド・ブリアイユの設立は1834年で、創立者のピエール・ギュイモ氏の伯爵夫人の名をとって『シャンドン・ド・ブリアイユ』と名づけられました。伯爵夫人は、あの有名なシャンパーニュのモエ・エ・シャンドン(シャンドン家)と親戚関係にあります。

 1834年創立という歴史は、ワインのラベルにも描かれている18世紀の初めに建てられたルイ14世様式の城館や壮麗なフランス式庭園、14世紀にシトー派修道僧が掘った地下カーヴ等、ドメーヌのそこかしこからうかがい知ることができます。


 シャンドン・ド・ブリアイユ伯爵夫人の孫に当たるアイマール=クロード・ニコライ伯爵が、このドメーヌを受け継いだ後、1984年に、意を決してパリを後にした夫人のナディーヌがサヴィニ・レ・ボーヌに居を移してから、今日の名声に向けての劇的な進化が始まりました。後に加わった娘のクロードと息子のフランソワの2人の子供と共に、傑出したワインを造り出すようになります。

 現在、ドメーヌの運営は、母のナディーヌに代わり、姉のクロード・ド・ニコライ女史(夫は、ジョセフ・ドルーアンの社長フレデリック・ドルーアン氏)と弟のフランソワ・ド・ニコライ氏に引き継がれています。この姉弟にとってシャンドン・ド・ブリアイユ伯爵夫人は曾祖母にあたります。

 ドメーヌでは、1990年代から有機栽培を取り入れ、2005年には全ての畑がビオディナミに移行し、馬で耕作を行います。その成果は著しく、土壌がとても健全になり、微生物が劇的に増えたおかげで、葡萄樹は病害に対する耐性が向上しました。

 ドメーヌ・シャンドン・ド・ブリアイユでは、自然に近い状態で葡萄を育てることで、クリマを表現し、葡萄の果実味を最大限に生かすワイン造りを行っています。そのため、全房発酵で、樽熟成にあたっては、『オークの香りでワインにお化粧をしたくない』とのことで、新樽をほとんど使用せず、古樽での熟成により、仕上がるワインは色は淡いが、華やかで果実が薫るエレガントなものになります。

 また、2011年ヴィンテージからは、[ECOCERT][DEMETER]の認証を取得するなど、人為を極力排した古典的なワイン造りをする貴重なドメーヌで、『ビオディナミ農法と伝統的製造法により、テロワールの表現を大切にする長期熟成型の古典的エレガント・ブルゴーニュの造り手』として知られており、商品写真の通り、ワインのバックラベルには、[ECOCERT]と[DEMETER]のビオディナミ認証マークが貼付されています。

 こちらの商品は、ドメーヌの看板ワインの一つ、最新ヴィンテージ2020年の蔵出し正規品「特級コルトン・ブラン2020」です。

 ブルゴーニュ最高峰の白のグラン・クリュのコルトン・シャルルマーニュとコート・ド・ボーヌで唯一の赤のグラン・クリュのコルトンを生み出すAOCコルトンの多くの特級畑は、ピノ・ノワールを植えれば特級コルトン、シャルドネを植えれば特級コルトン・シャルルマーニュとなりますが、コルトン・ブレッサンドなどの赤の区画にシャルドネを植えた場合には、コルトン・シャルルマーニュを名乗ることはできず、[特級コルトン・ブラン]となります。

 コルトンとコルトン・シャルルマーニュが複雑な規則でモザイク模様のように入り乱れ、しかもコルトン・ブランまであり、ヒュー・ジョンソンをして、『不思議な国のアリス』と言わしめたコルトンの丘ですが、通常、コルトン丘陵の東側から南側に位置するクロ・デュ・ロワ、レ・ブレッサンド、レ・ルナルド等で赤ワイン、南側から西側で白ワインが造られ、しかも赤の優良区画では小区画名(ブレッサンドやレ・ルナルド等)を付けることができるため、ここにシャルドネを植える生産者は少なく、従って、シャンドン・ド・ブリアイユのコルトン・ブランは非常に珍しいワインで、『どこか冷たさがつきまとうコルトン・シャルルマーニュに対して、ねっとりとリッチで、角が取れている』と評されています。

 シャンドン・ド・ブリアイユでは、赤のコルトン・ブレッサンドも造っていますが、ブレッサンド区画の上の方は岩だらけのため、姉弟の母ナディーヌ夫人が、40年前にそこに試しにシャルドネを植えたようです。
 
 レ・ブレッサンドはピノ・ノワールに適した土壌ですが、標高の高い斜面上部は気温が低く、石灰岩の母岩の上を白っぽい泥灰土が覆っており、このような土壌ではシャルドネの方が栽培に適していると考えたためです。レ・ブレッサンド区画は、斜面を下るに連れて、粘土や鉄分が増えてきて、土の色も赤っぽく、ピノ・ノワール土壌に変りますので、上部区画にシャルドネを植えたナディーヌ夫人の判断は正に慧眼と申せます。

 シャンドン・ド・ブリアイユのコルトン・ブランは、レ・ブレッサンド(0.40ha)を主に、レ・ルナルド(0.10ha)、レ・ショーム(0.10ha)の三つの区画合計0.60haに植えられたシャルドネのブレンドによる珍しい特級コルトンの白です。

 ドメーヌの公式HPでは、このコルトン・ブランについて、『コルトン・シャルルマーニュよりも肉感的で、黄桃やアプリコットのような黄色い熟した果実と蜜のような味わいが特長で、新樽を排して、バトナージュを行わないため、フレッシュ感もあり、長期熟成にも耐えうる』とコメントしています。

 また、ジャスパー・モリス氏も、その著書ブルゴーニュワイン大全の中で、シャンドン・ド・ブリアイユのコルトン・ブランについて『このワインには、コルトン・シャルルマーニュと共通する要素は見えない。コルトン・シャルルマーニュのようなエレガントさやバランスの良さよりも、南国の果実を思わせる芳醇な香りを身上とする』と記しています。

 最新ヴィンテージ2020年について、ブルゴーニュワイン委員会のHPを見ると、『2020年ヴィンテージは、発芽から収穫まで歴史的な早熟で、好天に恵まれ雨が降らなかったため、病気はほとんどなく、衛生状態の良い葡萄が収穫でき、多くの生産者にとって2020年のワインは並外れたものとなり、長期熟成向きの偉大なヴィンテージと予想される』と記しています。

 しかしながら、次の2021年ヴィンテージは、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、中でもコート・ド・ボーヌは深刻で、例えばルフレーヴの公式HPでは、シュヴァリエ・モンラッシェは80%の葡萄が失われたとの記載もあり、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。

 この影響もあり、2020年ヴィンテージは大幅な価格高騰かつ日本への輸入量も減少し、入手困難となっていますが、来年リリースの2021年ヴィンテージのワインは、更なる価格高騰と品薄が必至ですので、2020年ヴィンテージを是非ご検討下さいませ。


 こちらの商品は、2023年7月下旬に入荷した、豊通食料様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。
*ご注意下さい。
 コルトン・ブランのキャップシールは深緑色の蝋(ろう)封のため、日本への輸送中や長期の保管中に一部がはがれたり、欠けていることがあります。これは不良品ではなく、品質には全く影響しませんので、キャップシールの一部がはがれたり、欠けていることによる返品・交換等は一切お受けできません。予めご了承下さい。



【商品内容】
商品名:特級コルトン・ブラン2020
    
仏語名:2020 Corton Blanc Grand Cru
    
生産者:ドメーヌ・シャンドン・ド・ブリアイユ
    (Domaine Chandon de Briailles)
容量 :750m
タイプ:白ワイン
 

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