ニュイ・サン・ジョルジュ一級レ・ヴォークラン 2020[ドメーヌ・ロベール・シュヴィヨン]

型番 エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 25,850円(税込)
在庫数 1本
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レ・サン・ジョルジュとニュイのトップの座を争う
一級畑レ・ヴォークラン


葡萄樹の平均樹齢80年。中には100年超えの古樹も

ドメーヌのセラーで保管され、2024年5月に入荷したコンディション抜群の優良年2020年のレイトリリースの蔵出し正規品のバック・ヴィンテージ
[ニュイ・サン・ジョルジュ一級レ・ヴォークラン2020]


  ロベール・シュヴィヨンが先代のモーリス・シュヴィヨンと共にドメーヌを運営するようになった1968年頃から頭角を現したニュイ・サン・ジョルジュの名門ドメーヌです。
 ロベールが父モーリスの下で働き始めた頃、ドメーヌの規模はわずか3haに過ぎませんでしたが、今では13haもの畑を所有する大ドメーヌに成長しています。
 ロベール氏は2000年に引退し、現在会社組織になっているドメーヌの運営は二人の息子、ドニとベルトランに任されていいます。

 このドメーヌで特筆すべき点は、畑の多くの樹が高樹齢であることで、中には樹齢100年を超えるものもあります。

 この高い樹齢が自然に収量を抑え、葡萄の凝縮度に貢献し、濃密感や緻密さが特徴で、長期熟成のポテンシャルが高い素晴らしいワインを産み出しており、近年その人気は急上昇中しています。

  ニュイ・サン・ジョルジュ村は、およそ300ヘクタールの広さがあり、コート・ド・ニュイでジュヴレ・シャンベルタンに次ぐ大きなアペラシオンで、ここには特級畑はありませんが、41もの一級畑が存在します。ドメーヌ・ロベール・シュヴィヨンの所有する畑は全てニュイ・サン・ジョルジュ内にあり、正にニュイの教科書的な造り手です。

 ニュイ・サン・ジョルジュは南北に5kmにわたって広がる細長いアペラシオンですが、この村ほど来たと北と南で違う印象を与えるアペラシオンはありません。ヴォーヌ・ロマネと村境を接する北部は果実味が強く、ヴォーヌ・ロマネに近いタイプであるのに対し、南部は肉厚で骨格がしっかりしたタイプのワインとなります。

  この中で、特級格付けに最も近いと言われるのは、一級畑「レ・サン・ジョルジュ」ですが、これに匹敵する一級畑が「レ・ヴォークラン」で、レ・サンジョルジュと隣接した斜面上部にあり、表土が薄く石灰質が豊富な土壌からは、骨太で、男性的なワインが生まれます。また、一級畑レ・サン・ジョルジュ、レ・カイユを含めて「ニュイの三大テロワール」と呼ばれることもあります。

 実は、19世紀半ばの鉄道開通以降、ニュイは「ニュイ・スー・ボーヌ(ボーヌの下のニュイ)」と呼ばれており、ライバル関係にあるボーヌと組み合わされたこの村名を住民が嫌い、村を代表するクリマ名を付することとしました。そして1892年にニュイの新しい村名を決める際、ニュイに組み合わせるクリマ名として、レ・サン・ジョルジュと最後まで争ったのがこのレ・ヴォークランだったのです。ちなみに票差は僅か1票差だったそうですから、「ニュイ・ヴォークラン」が村名になる可能性もあった訳で、それほど甲乙の付け難い銘醸畑なのです。

 こちらの商品はロベール・シュヴィヨンのレ・サン・ジョルジュと並び称される看板ワインの一つ、[ニュイ・サン・ジョルジュ一級レ・ヴォークラン2020]で、2024年5月に最新ヴィンテージ2021年と同時に入荷したコンディション抜群のレイトリリースのドメーヌ蔵出し正規品のバック・ヴィンテージです。

 ロベール・シュヴィヨンがヴォークランに所有する畑は1.55haで、ここに植樹されている葡萄樹は樹齢が非常に高く、平均樹齢は80年、中には下の写真のように100年を超える古樹もあります。この高い樹齢が自然に収量を抑え、葡萄の凝縮度に貢献し、長期熟成型のワインとなります。

 ちなみに、畑の名称ヴォークランは「無価値」の意味で、恐ろしく痩せた土地であったことから名付けられたようです。このような畑から素晴らしいワインを産み出す葡萄樹の神秘と生命力の強さを感じます。



 下にニュイ・サン・ジョルジュ中央部の葡萄畑地図を掲載していますので、その位置をご確認下さい。


 また、ブルゴーニュの2020年について、ブルゴーニュワイン委員会のHPを見ると、『2020年ヴィンテージは、発芽から収穫まで歴史的な早熟で、好天に恵まれ雨が降らなかったため、病気はほとんどなく、衛生状態の良い葡萄が収穫でき、多くの生産者にとって2020年のワインは並外れたものとなり、長期熟成向きの偉大なヴィンテージと予想される』と記しています。

 しかしながら、次の2021年ヴィンテージは、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、例えばルフレーヴの公式HPでは、シュヴァリエ・モンラッシェは80%の葡萄が失われたとの記載もあり、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされており、次の2021年ヴィンテージのワインは、更なる価格高騰と品薄は必至な状況でした。

 このように、2021年の収量激減が確実であったため、多くのドメーヌでは不作年に備え、過去ヴィンテージ分をストックとしてドメーヌのセラーで保管しているケースが多々あり、ロベール・シュヴィヨンでも今回最新ヴィンテージ2021年と同時にストック分の2020年ヴィンテージをレイトリリースしたものです。

 一般的なブルゴーニュの生産者の台所事情からすると、家族経営かつ生産本数が少ないので、その一部を取りおくような資金的な余裕やカーヴ(貯蔵庫)の余裕がないためワインの一部を取りおいて置き、後日レイトリリースするトランシェ販売(トランシェ=薄切り)は、ボルドーでは普通であるものの、ブルゴーニュにおいては非常に珍しいことです。それだけ2021年の収穫が少なかったことが分かります。 


 こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー在庫商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできないため、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。

【商品内容】
商品名:ニュイ・サン・ジョルジュ
    一級レ・ヴォークラン 2020

仏語名:2020 Nuits Saint Georges
    1er Cru Les Vaucrains

生産者:ドメーヌ・ロベール・シュヴィヨン
   (Domaine Robert Chevillon)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン




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