ジュヴレ・シャンベルタン マ・キュヴェ2021 [アルノー・モルテ]

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販売価格 16,940円(税込)
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2016年に借地契約により取得した七つの区画から造られるアルノー・モルテ名義の新たなドメーヌ物の村名ワイン

古樹の[キュヴェ・ド・トレ・ヴィエイユ・ヴィーニュ]と区別するため、「マ・キュヴェ(私のキュヴェ)」と名付けられた新たな村名キュヴェ

霜害と病害により収量が激減した最新ヴィンテージ2021年のドメーヌ蔵出し正規品
[ジュヴレ・シャンベルタン マ・キュヴェ2021]


 1993年、ドニ・モルテ氏が父、シャルル・モルテ氏から畑を受け継ぎ誕生したのが、「ドメーヌ・ドニ・モルテ」です。ドニ氏は、父の元で17歳からワイン造りの手ほどきを受け、 あのブルゴーニュの神様、アンリ・ジャイエ氏からも教えを受けました。

 そんなドニ氏が手掛けるワインは、自身のドメーヌを始めると同時に賞賛を集め、「ブルゴーニュの天才」と高く評価され、一躍トップの造り手たちの仲間入りを果たします。 フランスの評価誌「ル・クラスマン」では、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ、ルロワと並び、3つ星生産者の常連として名を連ね、後のブルゴーニュワインの一角を担う存在として期待されてきました。

 しかし、2006年、ドメーヌ・ドニ・モルテは、ドニ氏の突然の死去という不幸に見舞われます。 天才と言われた彼の死は、ブルゴーニュのワイン関係者や愛好家に大きな衝撃を与えました。

 そんな中、当時はまだ20代だった1981年生まれの息子アルノー氏がドメーヌを受け継ぎました。 彼は1997年からドメーヌを手伝い始め、その後もメオ・カミュゼやルフレーヴ、さらにオーストラリアなどでも修業を積んでおり、その実力は今では偉大なる父に迫る程です。

 現在は、一流のワインのテイスターとしても知られる母ローランス女史、妹クレメンス女史と共に、丁寧な畑仕事で自然なワイン造りに取り組んでおり、フランスで最も権威あるワイン評価誌「レ・メイユール・ド・ヴァン・ド・フランス」2015年度版において堂々の2ツ星生産者を獲得。父・ドニ氏亡き後も、ジュヴレ・シャンベルタンのスター・ドメーヌとしての名声と地位を維持し続けると共に、着実に新たな時代を築いています。


 こちらの商品は最新ヴィンテージ2021年のドメーヌ蔵出し正規品で、アルノー・モルテ名義でリリースする村名ワイン[ジュヴレ・シャンベルタン マ・キュヴェ2021]です。ドニ・モルテの「村名ジュヴレ・シャンベルタン」については、少し解説が必要です。

  ドニ・モルテが所有するジュヴレ・シャンベルタン村名格畑の面積は6haですが、幾つかの区画に分散所有していることから、これまでリリースされてきた銘柄は、「ジュヴレ・シャンベルタン」、「ジュヴレ・シャンベルタンV.V.(ヴィエイユ・ヴィーニュ)」、「ジュヴレ・シャンベルタン アン・シャン」、「メ・サンク・テロワール」、「コンブ・デュ・ドゥシュ」等複数あり、近年リリースした村名ジュヴレ・シャンベルタンの銘柄数は、葡萄の収穫の状況によって変化し、例えば、2005年は一つだけ、2006年は二つ、2007年は四つというように上下していました。

  このように幾つかのジュヴレ・シャンベルタンを造っていたドニ・モルテでしたが、最近のヴィンテージでは、村名ジュヴレ・シャンベルタンは、ジュヴレ・シャンベルタン村にある村名格畑アン・マトロ0.35ha、オー・ヴェレ1.3haにその他三つの村名格畑の五つの区画の葡萄をアッサンブラージュした「メ・サンク・テロワール(私たちの5つのテロワール)」に一本化してリリースしており、これがドメーヌの中核を成す、村名ジュヴレ・シャンベルタンです。

 ドメーヌでは2016年に借地契約により、ジュヴレ・シャンベルタンの新たな区画を入手し、こちらの区画からも、二つのジュヴレ・シャンベルタン[マ・キュヴェ]と[キュヴェ・ド・トレ ヴィエイユ・ヴィーニュ]が造られています。

 この二つのキュヴェは、従来の畑のものとは区別するために当主アルノー・モルテ名義でリリースされておりますが、ネゴス物ではなく、同じドメーヌ物ですので、現在ドメーヌには三銘柄のドメーヌ物の村名ジュヴレ・シャンベルタンが存在しています。

 こちらの[ジュヴレ・シャンベルタン マ・キュヴェ(私のキュヴェ)]は、2017年までは[ジュヴレ・シャンベルタン]としてリリースされてきましたが、もう一つの、古樹で造られる[ジュヴレ・シャンベルタン キュヴェ・ド・トレ・ヴィエイユ・ヴィーニュ]と区別するため、2018年ヴィンテージから[マ・キュヴェ]と名付けられました。

 マ・キュヴェは、七つの村名区画「レ・エポワントゥール(1ha)、ラ・ジュスティス(0.35ha)、シャン・シュニ(0.20ha)、レ・シャンペリエ(0.20ha)、アン・ジュィーズ(0.20ha)、クロ・ド・ラルシュ(0.20ha)、レ・プランティエール(0.20ha)」のアッサンブラージュで、ピュアな果実味とエレガンスに満ちた親しみやすいジュヴレ・シャンベルタンです。

 最新ヴィンテージとなるブルゴーニュの2021年は、遅霜や湿気、病気等により葡萄畑は壊滅的な被害を被り、また、フランス農務省からも過去半世紀で最低の収量との報告もされています。 

 ドメーヌ・ドニ・モルテの公式HPには、2021年ヴィンテージについて次のコメントが掲載されていますので、ポイントを抜粋し、ご紹介します。どの生産者にとっても共通するヴィンテージ情報ですので、参考になさってください。

 『2021年3月末には気温が27℃まで上がり、これにより、多くの区画で早期の芽吹きが発生し、これに続く、4月の最初の数日の高温により爆発的に成長しました。

 しかし、 4 月上旬に 3 回の霜が降り、気温は -8°C まで下がり、更に降雪により、葡萄畑は深刻な影響を受けました。

 6月8日と9日には、雹を伴う嵐が発生し、45分間で50ミリから80ミリという多量の降水が、葉や枝に強い影響を与え、収量の可能性を大幅に低下させました。

 8月は悪天候のため、ヴェレゾンの開始が遅れ、4月の霜のせいで、成熟度は不均一でしたが、9月の最初の2週間は夏が戻ってきて、葡萄はよく成熟しました。

 収穫の開始は、9月17日に始まり、収穫量は半分に減りましたが、葡萄は健全に熟しました。シーズン中に私たちのチームが行った多大な努力のおかげで、2021 ヴィンテージは救われたのです。』



 また、ドメーヌの当主アルノー・モルテ氏は2021年ヴィンテージのワインについて次のように語っています。

  『2021年は非常に難しい年で、収量は15〜20hl/haと激減したものの、非常に小さく、凝縮度の高い実をつけた葡萄から、気品、優雅さ、そして何よりもブルゴーニュのピノ・ノワールらしいフレッシュさのあるワインを造ることができ、ブルゴーニュの偉大なヴィンテージの一つだと考えています。近年のブルゴーニュは気温が高く太陽がより強く影響して、私たちも忘れかけていましたが、これが本来のブルゴーニュワインです。

  また、数年来行ってきた「ペディセル(Pedicelle)を取り除く」手法を2021年では多く実践しましたが、その結果は素晴らしいものでした。「ペディセル」とは、「葡萄を付けている茎の小さな枝」のことですが、手摘みで茎から葡萄の粒のみを収穫する、言わば手作業による除梗作業で、これにより70%程度の除梗ができ、全房発酵が持つアロマの複雑さとエレガントな特徴を残しつつ、酸が欠けるデメリットも回避し、素晴らしい酸のバランスとフレッシュさを持ったワインを造ることができました。(全房発酵の欠点は、カリウムを豊富に含む梗が葡萄の酸を奪ってしまうことだそうです)』

 
 こちらの商品は、ラックコーポレーション様輸入のドメーヌ蔵出し正規品で、店舗内セラー保管商品です。


【商品内容】
商品名:ジュヴレ・シャンベルタン
    マ・キュヴェ2021
    
仏語名:2021 Gevrey Chambertin
    Ma Cuvee
 
生産者:アルノー・モルテ
     (Arnaud Mortet)
容量 :750ml
タイプ:赤ワイン

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