エシェゾーの優良小区画レ・プレレールのど真ん中に位置し、両側をDRCに挟まれた素晴らしい区画所有者として有名な造り手

 【ドメーヌ・リシャール・マニエール】

  〜Domaine Richard Maniere〜


 ドメーヌ・リシャール・マニエールの名前を聞いて「あのエシェゾーか」と思われる方はかなりのブルゴーニュ通ですね。37.69haの面積から成る特級エシェゾーの11の小区画の中では、心臓部にある「元々のエシェゾー」であるエシェゾー・デュ・ドゥスュ3.55haとその隣にあるレ・プレレール5.21haが、最良の区画と評価されています。

 特に、レ・プレレールは面積5.21haの内の、実に4.25haがDRCに占有されていることもこの高い評価の一因となっています。 ところが、レ・プレレールの中に、DRCに両方を挟まれている区画を所有しているドメーヌがあり、これがリシャール・マニャールです。

 両側をDRCに挟まれていると言うより、むしろ「レ・プレレールのど真ん中に位置し、DRCの畑を分断しているエシェゾー」の所有者と言った方が正確です。

 下に、リシャール・マニエールの所有区画の写真を掲載していますのでご確認下さい。写真の通り、二つのドメーヌの区画の間にはこれを分ける小道も塀もなく、単に畝が並んでいるだけです。

 このような素晴らしい区画を所有しているのは偶然ではありませんし、また無名のぽっと出の造り手でもありません。ドメーヌ・リシャール・マニエールは1795年からヴォーヌ・ロマネ村の中心に居を構える歴史ある造り手で、現当主のリシャール・マニエールで5代目となります。

 先代の頃はマニエール・ノワロ名義でワインを手掛けており、ロバート・パーカーからは、「熟成力のある凝縮したリッチなブルゴーニュを手掛ける」というコメントともに4ツ星評価を得ています。因みにノワロはリシャールの母方の家系で、この一族の醸造所や邸宅はヴォーヌ・ロマネ中心部のDRCとは筋向いの場所に集まっており、ヴォーヌ・ロマネ最大の土地の所有者の一人なのです。

 10haの所有畑は本拠地ヴォーヌ・ロマネを中心に、南はニュイ・サン・ジョルジュから北はフィサンまで広がっていますが、由緒ある造り手だけにそのラインナップは素晴らしく、グランクリュのエシェゾーをはじめ、ヴォーヌ・ロマネ屈指の一級畑レ・スショや、ニュイ・サン・ジョルジュを代表する一級オー・ブドやレ・ダモードを古樹の葡萄と共に先祖代々受け継いできています。

 そのような老舗ドメーヌが日本であまり知名度が高くないのは、これまでワインの大半をネゴシアンにバルク売りしており、ドメーヌの名を冠したワインが市場に出ることが絶対的に少なかったためです。しかし、そのクオリティに感銘を受けたブルゴーニュのワイン商が「絶対に元詰めをしてドメーヌの名前でワインを世に出すべきだ」と、リシャールを説得し、ようやく元詰め本数は増えたものの、その内9割がフランス国内で消費されてしまうため、国外で彼のワインに出会う機会は非常に稀であるため、日本では「知る人ぞ知るドメーヌ」にとどまっています。

 黙々と畑仕事に取り組むリシャールの評価は「畑で生まれ、畑で死ぬ」という生粋のヴィニュロンとされ、リュット・レゾネでの栽培では、除草剤や殺虫剤は使用せず、同村の醸造家たちが「葡萄畑ではなく庭園だ」と評するほど、彼の畑は完璧に整っているとされます。

 中でも優良小区画レ・プレレールのど真ん中という絶好のロケーションを誇るエシェゾーは、DRC側から再三買収や畑の交換が持ちかけられるようですが、このような名家でもあり、応じる気配は全くないようです。(もっともDRCのエシェゾー区画は現在は自社所有ではなく、賃借中です)

 同じテロワールの土壌でありながら生産者により味わいと価格が違うといういかにもブルゴーニュワインの見本のようなリシャール・マニエールのエシェゾーはその蘊蓄からしても稀少性からしてもワイン会等での話題性は抜群で、常に売切れ状態となっている人気ワインです。

 また、今回このエシェゾーとセット販売にしているヴォーヌ・ロマネ一級レ・スショもどのヴィンテージも素晴らしいとされるドメーヌの人気ワインです。

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