【熟成ブルゴーニュ特集】特級コルトン キュヴェ・ドクトール・ペスト オスピス・ド・ボーヌ2003 [モレ・ブラン]

型番 エノテカ那須レンタルセラー在庫
販売価格 19,800円(税込)
在庫数 1本
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2020年蔵出しでレイトリリースとなった滅多に見つからない2003年の好コンディションの蔵出し古酒で、コート・ド・ボーヌ唯一の赤のグラン・クリュ
「特級コルトン キュヴェ・ドクトール・ペスト
オスピス・ド・ボーヌ2003」


アロース・コルトンの複数のクリマをブレンドし、オスピス・ド・ボーヌで活躍した医師ペスト博士の功績を讃えて、その名を冠したキュヴェ

*初回入荷分は完売いたしましたが、9月下旬に再入荷しました。

  オスピス・ド・ボーヌ(L'Hotel -Dieu=神の家)は、中世の病人や貧しい人々のための慈善施療院で、時の財務長官ニコラ・ロランによって1443年に創設され、その運営費は寄進された葡萄畑から造られるワインの販売によって賄われていました。言わば「ワインを造る病院」です。

 1457年にギユメット・ルヴェルニエが最初に葡萄畑の寄進をして以来、5世紀にわたってこの伝統は続き、現在、ピノ・ノワール50ha、シャルドネ10haの合計60haの葡萄畑を所有し、支配人が選考した22人の生産者に栽培を委託しています。

 特筆されることは、所有畑のうち、85%がプルミエクリュとグランクリュで、立地条件が良く、醸造設備も最新なものが導入されて、オスピス・ド・ボーヌの名に恥じない高品質のワインが造られるということでしょう。



 病院としての機能は1971年に終え、現在その建物は博物館となっていますが、ゴシック・フラボワイヨン様式の建築と鮮やかな幾何学模様の瓦屋根はフランスで最も権威ある歴史的建築物の一つで、ブルゴーニュ観光のハイライトとなっています。

 同時に、ワイン競売会が開催される場所としても有名で、ワインの収益は福祉に利用され、創設当時の精神は引き継がれています。1859年からはワインの販売は今日のオークション形式に代わり、自ら醸造したワインは毎年11月第3日曜日に競売会にかけられます。

 この競売会を含む11月第3土曜日からの3日間は、「栄光の3日間(Les Trois Glorieuses)」と呼ばれるブルゴーニュ最大のワインの祭典で、1日目のクロ・ド・ヴージョで行われるワイン騎士団の入団式と晩餐会で開幕し、2日目がオスピス・ド・ボーヌでのワイン・オークションとなり、これを目当てに世界各地からワイン関係者が集まります。

 このワイン・オークションの仕切りは2005年以降クリスティーズに委託され、世界で最も有名なワインのオークションになり、1樽単位でも購入できると共に個人にもオークションの門戸を開くこととなりました。

 これにより、今日のオスピス・ド・ボーヌは、慈善事業だけでなく、ブルゴーニュのその年の品質を見極め、新ヴィンテージの動向を占う非常に重要な役目も担っています。

 更に、オークションでの落札価格はその年のブルゴーニュワイン全体の取引価格に大きな影響を与えるといわれています。また、通常のボトル売買とは異なり、樽単位でワインが売買されるのが特長のひとつで、落札された樽は、落札者が委託したネゴシアンによって樽熟成から瓶詰めまで管理されます。

 オスピス・ド・ボーヌのワインの畑名の後にはキュヴェ名として、葡萄畑の寄進者や500年以上の歴史があるオスピスの有名人の名前が付けられるのが常ですが、こちらのコルトンに付けられたキュヴェ名のドクトール・ペストは、19世紀にオスピス・ド・ボーヌで30年以上活躍された医師ジャン・ルイ・ペスト博士の功績を讃え、その名を冠したもので、1924年にペスト医師の娘バロンヌ・ド・バイが父に敬意を表して寄進しました。
 
 この「コルトン グラン・クリュ キュヴェ・ドクトール・ペスト」は、通常年はアロース・コルトンにオスピス・ド・ボーヌが所有する五つの区画、ショーム・エ・ヴォワローズ(1.14ha)、レ・ブレッサンド(0.95ha)、レ・フィエトル(0.40ha)、レ・グレーヴ(0.12ha)、クロ・デュ・ロワ(0.84ha)の葡萄をブレンドして造られますが、クロ・デュ・ロワについては、2007年のように単独で醸造され、寄進者でペスト医師の娘の名を付けた「コルトン・クロ・デュ・ロワ グラン・クリュ キュヴェ・バロンヌ・デュ・バイ」の名前で醸造されることもあります。

 ご参考までに、オスピス・ド・ボーヌのコルトンには、もう一つの銘柄、「キュヴェ・シャルロット・ドゥメ(Cuvee Charlotte Dumay)」があり、こちらは、コルトン・ルナルドとコルトン・ブレッサンドのブレンドで造るキュヴェで、1534年にシャルロット・ドゥメ(ディジョンの王立造幣所所長夫人)が遺贈したものです。

 こちらの商品は、モレ・ブランがオスピス・ド・ボーヌから樽で落札・購入して、熟成後、瓶詰し、リリースした「コルトン グラン・クリュ キュヴェ・ドクトール・ペスト オスピス・ド・ボーヌ2003」で、2020年にラックコーポレーションが蔵出し正規品のレイトリリースとして輸入したものです。

 ピエール・モレの公式HPを確認すると、モレ・ブランとして「コルトン グラン・クリュ キュヴェ・ドクトール・ペスト オスピス・ド・ボーヌ」を造ったのは、これまで2001年とこちらの2003年の2ヴィンテージで、もう一つの「コルトン グラン・クリュ キュヴェ・シャルロット・ドゥメ」は、1996年、1998年、2016年の3ヴィンテージを造っていることが掲載されており、オークションのため、毎年造れるわけではなく、いずれも大変珍しいキュヴェです。

 こちらの商品のヴィンテージは2003年ですが、著名ワイン評論家でマスター・オブ・ワインのジャスパー・モリス氏は2003年のブルゴーニュについて、「一生に一度の型破りなヴィンテージ。地球温暖化でこういう年が標準的なものになったりしないよう、せいぜい祈りたいものだ」と、その著書「ブルゴーニュワイン大全」に記しています。それほど2003年の6月〜8月の猛暑はかつてないほどで、3ヶ月間で気温30度以上の日数が60日以上にも及び、特に8月4日から8月13日は連日40度を超え、この猛暑によりフランス全土で数千人の死者がでたことも記されています。 

 必然的に葡萄の顆粒の熟成は早く進んだことから8月19日からの収穫開始の宣言(ヴァンダンジュ=Vendange)がありましたが、これは開花日から80日しか経っておらず、葡萄の成熟期間(通常開花後100日間)としては極端に短かったことから、果梗、果皮、種子は未熟だったりして、収穫時期の決断が非常に難しく、また困難な年であったようです。酷暑の夏を経験した葡萄は糖分が多い反面、長い年月寝かせておくための酸味が不足することから、第一印象としては、2003年は極上のヴィンテージにはならないだろうとの悲観的予想が大半でしたが、瓶詰後は少し様子が変わってきたようです。

 ジャスパー・モリス氏は2003年の赤ワインについて、「2003年の赤ワインは、確かに重く、強い日照からくる豊満さがあるが、案じたほど暑げな重たいものだったわけではない。熱っぽい匂いの奥から少しずつ着実に葡萄畑の個性が見て取れるようになってきて、長命なワインがかなりありそうで、ワインによっては、50年以上保って人々を仰天させるものが出てくるだろう」と記しており、好コンディションの環境下で20年近い熟成の時を経た「コルトン グラン・クリュ キュヴェ・ドクトール・ペスト オスピス・ド・ボーヌ2003」は、滅多に見つけることができない、とても楽しみなブルゴーニュの古酒です。


 こちらは2021年9月下旬に再入荷したラックコーポレーション輸入の蔵出し正規品で、エノテカ那須レンタルセラー保管商品ですが、セラー契約上、お客様への直送はできず、一旦当店を経由しての配送となりますので、通常より2〜3日お時間をいただきます。

*エノテカ蠅函当店及び当ホームページとは、業務上及び営業上の関係は一切ございません。
 


【商品内容】
商品名:特級コルトン キュヴェ・ドクトール・ペスト
    オスピス・ド・ボーヌ2003
    
仏語名:2003 Corton Grand Cru
    Cuvee Docteur Peste Hospices de Beaune
    
生産者:モレ・ブラン
    (Morey-Blanc)
容量 :750m
タイプ:赤ワイン



【雑学豆知識】
 オスピス・ド・ボーヌは、地理的な関係から、寄進されている畑は、コート・ド・ボーヌ地区が圧倒的に多く、コート・ド・ニュイには少ないことから、必然的にオスピス・ド・ボーヌの赤のグラン・クリュは限られており、現在リリースされている銘柄は次の通りです。

☆コート・ド・ボーヌ地区
1.コルトン キュヴェ・ドクトール・ペスト
2.コルトン・クロ・デュ・ロワ キュヴェ・バロンヌ・デュ・バイ(通常は1にブレンド)
3.コルトン キュヴェ・シャルロット・ドゥメ

☆コート・ド・ニュイ地区


4.マジ・シャンベルタン キュヴェ・マドレーヌ・コリニャン
 1976年にジャン・コリニャンが亡き母を偲び寄贈した、マジ・シャンベルタン上部の1.52haで造るキュヴェで、葡萄樹の大部分は1947年植樹の古木。ご参考までに、マジ・シャンベルタンの最大所有者がオスピス・ド・ボーヌで、この樽が常に赤のグラン・クリュの中では最高額で落札されます。1991年に後述のクロ・ド・ラ・ロッシュが寄進されるまでは、オスピス・ド・ボーヌがコート・ド・ニュイに持つ唯一の特級畑でした。

5.クロ・ド・ラ・ロッシュ キュヴェ・シロ・ショードロン
6.クロ・ド・ラ・ロッシュ キュヴェ・ジョルジュ・クリテール
 5と6は、1991年に別々の2人が寄付金を出資し、クロ・ド・ラ・ロッシュの0.22haの区画を寄進しますが、収穫量が少なく1樽しかできないため、折半して各々の名前でリリースしているもので、中身は同じものです。



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