
堅実かつスタイルの異なるシャブリを醸造する もうひとつのドーヴィサ
【ジャン・エ・セバスチャン・ドーヴィサ】
〜Jean et Sebastien DAUVISSAT〜
ドーヴィサと聞けば、「ルネ・エ・ヴァンサン・ドーヴィサ」を思い浮かべる人が多いと思いますが、シャブリにはヴァンサンの他に忘れてはならない、もうひとつのドーヴィサがあります。それが、1899年からの歴史を持つ名門ドメーヌ「ジャン・エ・セバスチャン・ドーヴィサ」です。
ドメーヌに名を残す先代のジャンは、2004年に急逝し、現在は1972年生まれの息子セバスチャンによって運営されています。セバスチャンは、ボーヌのリセで醸造学を学び、シャサーニュ・モンラッシェのベルナール・モレでの研修を経て、1993年から父ジャンと共に働き始めました。2004年にジャンが急逝し、その当時38歳のセバスチャンが9haの畑を持つドメーヌを引き継ぎ、今日に至っています。

両家の家系を遡れば、それぞれの現当主セバスチャンとヴァンサンの曽祖父は共通、セバスチャンの父で先代のジャンとヴァンサンの父で先代のルネが従兄弟同士、お互いの住居兼醸造所もすぐ近くにあるという近しい間柄ですが、面白いくらいに両者のワインは異なっています。
ヴァンサン・ドーヴィサがオーク樽を使った醸造をドメーヌのアイデンティティとしているのに対し、セバスチャンはタンクが主体で、樽を使うのは一級畑ヴァイヨンの一部、[ヴァイヨン・ヴィエイユ・ヴィーニュ(樹齢65年、2010年までは樹齢80年だった)]とグラン・クリュの[レ・プルーズ(樹齢60年)]のみです。
その二つの看板キュヴェ[シャブリ特級レ・プルーズ]と[シャブリ一級ヴァイヨンV.V.]の樽熟成期間は10ヶ月に留め、その後、さらにタンクの中で10ヶ月寝かせます。新樽は原則的に使わず、平均4〜5年使用した古樽のみですが、興味深いのはその焼き具合で、焼きは強い方と言うことです。セバスチャンは焼きが強い理由として、『逆説的かもしれませんが、焼きが強い方がシャブリのミネラルがきれいに出て、ミディアムトーストの樽を使うとかえってワインがバターっぽくなりシャブリらしさが損なわれる』と説明しています。
ジャン・エ・セバスチャン・ドーヴィサは、「スタイルの異なるもう一つのドーヴィサ」として日本でも人気が高く、下の写真の通り、美術出版社発行の「ワイナート56号」(2010年5月発行)で、その二つの看板キュヴェ[シャブリ特級レ・プルーズ]、[シャブリ一級ヴァイヨンV.V.]と共に掲載・紹介されています。

造りが違えばスタイルも違って当然で、『実際に味わってみると、セバスチャンのシャブリはヴァンサンよりもデリケートで、どのクリマもシャブリらしいミネラルがピュアに表現されている。じつに堅実なシャブリのドメーヌだ。』(輸入元資料より)
シャブリ特級レ・プルーズ2021[ジャン・エ・セバスチャン・ドーヴィサ]
12,430円(税込)
シャブリ一級ヴァイヨン ヴィエィユ・ヴィーニュ2020[ジャン・エ・セバスチャン・ドーヴィサ]
6,820円(税込)
SOLD OUT
シャブリ プルミエ・クリュ キュヴェ・サン・ピエール 2011[ジャン・エ・セバスチャン・ドーヴィサ]
7,370円(税込)
SOLD OUT