1850年創業のシャブリで有数の長い歴史を誇る大ドメーヌ

ブランショ最大所有者で、ブランショの各区画の葡萄をブレンドしたフラッグ・シップ・キュヴェ「ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンス」の生産者

 【ドメーヌ・ラロッシュ】

 〜Domaine Laroche〜


 ドメーヌ・ラロッシュは3つのグラン・クリュ5.99haと11のプルミエ・クリュ21.05haを含む100haを超える畑を所有する1850年創業のシャブリで最も歴史あるワイ ナリーで、5世代に渡って最高品質のシャブリを生産してきたことから、この地方でも尊敬を集めており、品質の高いシャブリの代名詞としても親しまれている生産者です。

 今日でもミシェル・ラロッシュの指揮の下、シャトー・スミス・オー・ラフィット、ステファン・ドゥルノンクールのコンサル・グループ、メゾン・シャプティエで経験を積んだグレゴリー・ヴィエノワを醸造責任者に迎え、更なる品質の向上を目指しています。

 ドメーヌ・ラロッシュを特徴づけるものは、何といってもその品質への強いこだわりです。買い付け葡萄からもワインを生産しネゴシアン業も営みますが、一級や特級畑は自社畑のもののみを使用しています。樹齢60年以上の古樹も含む広大な畑全域でサステイナブル農法を行い、一部ではビオディナミも実践。除草剤、殺虫剤、防腐剤は使用せず、環境と畑のバランスを重視し、HVE(高い環境価値)の認証を取得しています。

 醸造はステンレスタンクと共 に様々なサイズの樽を使用し、澱と共にゆっくりと熟成させミネラルの特徴が 開くように時間をかけて促します。現在ドメーヌ・ラロッシュのカーブとなって いるオベディエンスリーは9世紀に建てられたサン・マルタン・ド・トゥール修道 院の一部で、修道士により最初にシャブリワインが造られ、シャブリの名声を築いてきた歴史的建造物です。

 ドメーヌのトップキュヴェは、特級レ・ブランショの中で、最高の区画を厳選して造られる「シャブリ特級レ・ブランショ ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンス」と最高の特級畑「シャブリ特級レ・クロ」の二つです。

 「ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンス」は、特級畑レ・ブランショの最高の区画を厳選した特別バージョンのキュヴェで、区画ごとに醸造し、初夏にブレンドしており、ドメーヌが所有する歴史的建造物「オベディエンスリー(Obediencerie)」の名を冠して1991年より生産を開始しています。 レ・ブランショは、デリケートなクリマと言われますが、このラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンスは通常のブランショとは全く異なり、ボリュームが大きく、洗練された濃密な味わいで、複雑さの中にミネラルを感じ、少なくとも20年は熟成できる雄大な構造のグラン・クリュで、生産量は最大でも3600本です。

 もう一つの「シャブリ特級レ・クロ」は、9世紀にサン・マルタン・ド・トゥールの修道士が植樹した歴史的な畑で、濃密なミネラルと卓越したフィネスをもつシャブリの王様と言える存在です。ドメーヌ・ラロッシュは、シャブリ村の正面に位置する南向きの1.12haのレ・クロの区画を所有しており、樹齢は35 年です。好立地で豊富な日照量を受け、葡萄はしっかりと熟し、ドメーヌのグラン クリュの中で最も筋肉質で長い余韻をもちます。

 日本でも下の写真通り、美術出版社のワイン専門誌「ワイナート56号(シャブリ特集)」の中で、土台が9世紀に遡る本社の歴史的建物や13世紀の木製葡萄圧搾機が残る「ドメーヌ・ラロッシュ」とその看板キュヴェ「シャブリ特級レ・ブランショ ラ・レゼルヴ・ド・ロベディエンス」と「シャブリ特級レ・クロ」が紹介されています。

 小規模の経営から始めてたちまち規模を拡大し、ドメーヌ以外にもホテル、レストランを町に持ち、更にはラングドッグ、チリでのワインビジネスにまで手を広げるなど強いリーダーシップを発揮し、一大帝国を築いてきた5代目当主ミシェル・ラロッシュ氏も齢七十の後半に入り、バトンを息子のルノー・ラロッシュ氏に渡す時が近づいているようです。1972年生まれのルノー・ラロッシュ氏は、テレビ業界から2000年にシャブリに戻ってきており、ドメーヌ・ラロッシュの時代を読む先取の精神がどのように引き継がれるのか楽しみです。

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