シャサーニュのトップドメーヌで白の名手父ベルナール・モレの後継者

 実弟トマ・モレと共に名門一族を牽引するモレ家嫡流ドメーヌ

【ドメーヌ・ヴァンサン・エ・ソフィー・モレ】

   〜Domaine Vincent & Sophie Morey 〜


 モレ家は、シャサーニュ・モンラッシェ村最古の一族で、その歴史は1643年のクロード・モレまで遡ります。ドメーヌの基礎を築いたのは1793年のアレクシス・モレで、それ以降今日まで輝かしい歴史を築き上げてきています。ドメーヌ・ヴァンサン・エ・ソフィー・モレの当主ヴァンサン・モレはモレ家の10代目の世代にあたり、父はかつてシャサーニュの白の名手として大変な人気を得ていた、ベルナール・モレです。

 ベルナールにはヴァンサンとトマの二人の息子がおり、兄のヴァンサン・モレは1986年から父の下でドメーヌ・ベルナール・モレの運営に携わってきましたが、2006年のベルナールの引退に伴い、父が所有する畑を弟と分割して引継ぎます。そしてサントネイ出身の妻ソフィーと共に設立したのが、夫妻の名前を冠したドメーヌ・ヴァンサン・エ・ソフィー・モレです。ちなみに、この時に弟トマが設立したドメーヌがドメーヌ・トマ・モレです。

 モレ一族のドメーヌの創始者アレクシス・モレはミヨ家の令嬢と結婚し、孫が31人もいたことから、以降何回も相続を繰り返した結果、シャサーニュ・モンラッシェには数多くのモレを名乗るドメーヌが存在します。この中で、フェルナン、アルベール、ベルナールから現在のヴァンサンと弟トマへと続くのがモレ家の嫡流と言えるドメーヌです。(このモレ家の家系図は、文章で説明しても分かりにくいので、最下段に家系図を作成・掲載しておりますのでご覧下さい。)

 ヴァンサン・モレは、ボーヌのドメーヌやサン・テミリオンでの修行の後、1986年から父ベルナール・モレの下でワイン造りを行い、2006年の父の引退後、父の醸造施設等を引き継ぐと同時に、そのワイン造りのスタイルもそのまま踏襲しています。

 ドメーヌの所有畑は夫妻の双方の実家から継承したため総面積は20haとかなりの規模となり、下の所有畑一覧表の通り、白はシャサーニュ・モンラッシェ中心、赤はサントネイ中心のラインナップで、弟のトマ氏ときれいに等分したため、面積は小さいものの特級畑バタール・モンラッシェやピュリニー・モンラッシェ一級畑トリュフィエールも所有しています。

 ヴァンサン・モレの白ワインの醸造法は父ベルナール譲りのリッチでパワフルなスタイルが特徴です。面白いのは弟のトマと畑を等分した特級バタール・モンラッシェで、ヴァンサンは斜面下部、トマは斜面上部を取得しましたが、畑の上下で差が生じないよう、葡萄の圧搾は一緒に行い、果汁を半分づつ分けて各自別々に醸造しているそうです。

 

 このバタール・モンラッシェは0.10haの極小区画のため、なかなか市場で見ることは難しく、実際にドメーヌの看板ワインとなっているのは3.79haを所有しているシャサーニュ・モンラッシェ一級レ・ザンブラゼです。レ・ザンブラゼはもともとモレ家が大地主でしたが、ソフィーの実家であるメナジェ・ベラン家も畑を所有していたため、このクリマの総面積5.19haのうち、実に3/4に相当する3.79haをヴァンサンとソフィーが耕作しているのです。夫妻はこの畑で知り合ったのかもしれません。

 偉大な父ベルナールの精神を受け継ぎ造られるリッチでパワフルなシャサーニュ・モンラッシェを中心とした白ワインは、往年のベルナール・モレを彷彿とさせ、大変人気がありますが、3.79haを所有するレ・ザンブラゼ以外の一級畑はいずれも小区画で生産量が少なく、入手困難なワインとなっています。

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【モレ家家系図について】

 シャサーニュ・モンラッシェ村の最大勢力は、1643年以来、村のあちこちに根を張るモレ一族です。実際に名前にモレを冠するドメーヌが無数にあり見分けがつきませんので、関係が複雑なモレ家について関係書籍やHPで本家・分家や親戚・婚姻関係を調べ、下の家系図を作成しましたので、ご参照下さい。なお、この表中には記載がありませんが、ムルソーのピエール・モレもモレ家の分家となります。

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