DRCのモンラッシェ栽培責任者を経て白の名手父ベルナール・モレの後継者

近い将来、ブルゴーニュを牽引することが期待される名門モレ家の嫡流

 【ドメーヌ・トマ・モレ】

  〜Domaine Thomas Morey 〜


 モレ家は、シャサーニュ・モンラッシェ村最古の一族で、その歴史は1643年のクロード・モレまで遡ります。ドメーヌの基礎を築いたのは1793年のアレクシス・モレで、それ以降今日まで輝かしい歴史を築き上げてきています。ドメーヌの当主トマ・モレはモレ家の10代目の世代にあたり、父はかつてシャサーニュの白の名手として大変な人気を得ていた、ベルナール・モレです。

 トマ・モレは兄のヴァンサン・モレと共に、1994年から父ベルナールの下でドメーヌ・ベルナール・モレの運営に携わってきましたが、2006年のベルナールの引退に伴い、父が所有する畑を兄と分割して引継ぎ、自身の名前を冠したドメーヌ・トマ・モレを設立しました。この時に兄ヴァンサンが設立したドメーヌがドメーヌ・ヴァンサン・エ・ソフィー・モレです。

 モレ一族のドメーヌの創始者アレクシス・モレはミヨ家の令嬢と結婚し、孫が31人もいたことから、以降何回も相続を繰り返した結果、シャサーニュ・モンラッシェには数多くのモレを名乗るドメーヌが存在します。この中で、フェルナン、アルベール、ベルナールから現在のトマと兄のヴァンサンへと続くのがモレ家の嫡流と言えるドメーヌです。(このモレ家の家系図は、文章で説明しても分かりにくいので、最下段に家系図を作成・掲載しておりますのでご覧下さい。)

 シャサーニュ・モンラッシェの最高峰生産者の一人であった父ベルナール・モレから2007年に畑を譲り受けたトマ・モレは、父やカリフォルニアで最新の醸造を学ぶなど研鑽を積んできており、瞬く間に頭角を現しますが、その卓越した感性と才能にいち早く着目したのがDRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)当主オベール・ド・ヴィレーヌ氏です。

 トマは自らのドメーヌと並行して2007年〜2009年迄DRCモンラッシェの栽培責任者を担当し、その類まれなる才能を如何なく発揮しました。自分のドメーヌに集中する為、3年でその職を退きましたが、その経験を大いに生かし、ビオロジック栽培や密植などを実践、生命力にあふれたワインを生み出しています。

 ドメーヌ・トマ・モレはシャサーニュにある祖父のセラーに本拠を構え、下の所有畑一覧表の通り、シャサーニュの他、ピュリニー、サン・トーバン、ボーヌ、マランジェ、サントネイの6村に9haの畑を所有し、父のベルナール・モレや兄のヴァンサンのような円熟味のあるたっぷりとしたワインではなく、活力があり、骨格のしっかりしたワイン造りを目指しています。

 ドメーヌは秀逸な赤も造りますが、やはり小さな区画から極少量を造る白が素晴らしく、看板ワインは僅か0.10ha所有する特級バタール・モンラッシェと0.43ha所有するシャサーニュ・モンラッシェ一級レ・ボーディーヌ、そして0.25ha所有のピュリニー・モンラッシェ一級トリュフィエールです。

  特にバタール・モンラッシェの畑はシャサーニュ側の区画に3ヵ所あり、そのひとつはル・モンラッシェに隣接しているという素晴らしい区画で、植えられている葡萄は2/3が1950年、残り1/3は1964年植樹された古樹で、通常のバタールに感じられるリッチさにエレガントな質感が絶妙に加わった素晴らしいスタイルで、生産本数は僅かですが、入手できるチャンスがあるのなら、迷わず購入をお勧めしたいアイテムとされている逸品です。

 ドメーヌ・トマ・モレのワインは恵まれたテロワールの素晴らしさを最大限に活かし、得られる全ての要素を余すところなく表現した見事な造りで、確かな知識に裏打ちされた巧みな造りと天性とも言えるその優れた感性との融合から生まれるワインは他の追随を許しません。近い将来、名門モレ一族は勿論、ブルゴーニュの今後を背負って立つ存在になることが期待されています。

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【モレ家家系図について】

 シャサーニュ・モンラッシェ村の最大勢力は、1643年以来、村のあちこちに根を張るモレ一族です。実際に名前にモレを冠するドメーヌが無数にあり見分けがつきませんので、関係が複雑なモレ家について関係書籍やHPで本家・分家や親戚・婚姻関係を調べ、下の家系図を作成しましたので、ご参照下さい。なお、この表中には記載がありませんが、ムルソーのピエール・モレもモレ家の分家となります。

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