稀少なモンラッシェとレ・ドモワゼルを二枚看板とする優れた白の造り手

 【ドメーヌ・ギィ・アミオ・エ・フィス】

  〜Domaine Guy Amiot et Fils〜


 1920年に初代のアルセンヌ・アミオがシャサーニュ・モンラッシェに2haの葡萄畑を購入してドメーヌが設立され、1935年にボーヌで醸造や葡萄栽培を研修したアルセンヌの息子のピエール・アミヨがドメーヌに参画します。

 三代目のギィ・アミオが父のピエール・アミオからドメーヌを引き継いだのは1984年で、これ以降醸造や栽培において高く評価され、現在は息子で四代目のディエリー・アミオと共にドメーヌを運営し、「シャサーニュの隠れたスター」と称賛されています。

 シャサーニュを代表する一級畑カイユレのすぐ裏手にドメーヌは位置し、シャサーニュを中心に、下の所有畑一覧の通り、多種類の優れた一級畑を所有し、高水準のワインを造っています。『ギィ・アミオの勢揃いした一級ワインを飲めばシャサーニュ・モンラッシェのテロワールが分かる』といっても過言ではないでしょう。

 ドメーヌでは秀逸な赤ワインも造っていますが、何と言ってもギィ・アミオを有名にしているのは、世界に冠たる白ワイン「特級モンラッシェ」と幻の極小区画とも呼ばれる「ピュリニー・モンラッシェ一級レ・ドモワゼル」の二つの白ワインです。

 ギィ・アミオの所有するモンラッシェは、下の区画図の通り、シャサーニュ側の最上部に位置していますが、この区画は初代のアルセンヌ・アミオが第一次世界大戦直後に、もと一級畑「ダン・ド・シャン」の一部であり、アペラシオン制定時に特級に昇格した0.091haの極小区画(下の区画図中の赤矢印で示した区画番号25の0.0635haと区画番号29の0.0275ha)を購入し、1920年代に葡萄の植え替えを行ったもので、樹齢約100年の古樹が生み出すモンラッシェです。

 モンラッシェの所有者は僅か16名ですが、ギィ・アミオ・エ・フィスはその中の一人として、下の写真の通り、美術出版社発刊の「ワイナート47号モンラッシェ特集(2008年11月発行)」で大きく紹介されています。

 特級モンラッシェについての詳細及び区画図については、当ホームページのカテゴリー「ブルゴーニュ銘醸畑詳細と区画図【モンラッシェ】」をご覧下さい。

 もう一つの看板ワインのピュリニー・モンラッシェ一級レ・ドモワゼルは、ピュリニー・モンラッシェの一級畑レ・カイユレの中の一部で、最もモンラッシェ側に位置する僅か0.6haの小さな区画です。

 レ・ドモワゼルの立地の秀逸さは特別で、南は小道を挟んであの至高の特級モンラッシェのマルキ・ド・ラギッシュ侯爵家の区画に隣接、西は特級シュヴァリエ・モンラッシェ、南東は特級バタール・モンラッシェ、北東は特級に次ぐ評価の一級畑のレ・ピュセル、北も評価の高い一級畑のレ・カイユレと、四方を珠玉のピュリニー・モンラッシェの畑に囲まれ、過去には「レ・ドモワゼル・モンラッシェ」と呼ばれた時期もあり、特級扱いされていたこともありました。

 レ・ドモワゼルの現在の所有者は3名のみで、ちょうど区画の半分の0.30haを所有するギィ・アミオは、最大の所有者です。 参考までに、他の所有者は、ドメーヌ・ミシェル・コラン・ドレジェ(0.17ha)とメゾン・ファミーユ・ピカール(0.13ha)で、いずれの生産者でもドメーヌのフラッグ・シップ・ワインとなっている稀少かつ特別の一級ワインです。

 この他にも、本拠地のシャサーニュ・モンラッシェやピュリニー・モンラッシェ、サン・トーバンに優れた白の畑を所有していますが、遅摘みによるリッチな味わいがこのドメーヌの特徴で、それぞれのクリマが本来持つミネラル感とともに荘厳な世界を提供してくれるシャサーニュ・モンラッシェを代表する優れた生産者です。

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