小規模ながら高樹齢の葡萄で洗練されたワインを造るジュヴレの造り手

樹齢100年超えの葡萄で造る特級シャルム・シャンベルタンはアペラシオンのベンチマーク的存在

 【ドメーヌ・ドニ・バシュレ】

  〜Domaine Denis Bachelet〜


 30年前、祖父母からドメーヌを受け継いだ時、ドニ・バシュレは、僅か1.8haの葡萄畑しか所有していない小さな造り手でした、そして現在その規模は2倍以上になりましたが、それでも4.73haの葡萄畑を所有するに過ぎない小規模生産者です。従って、所有するアペラシオンもワイン生産量も少ないため、日本においては知名度がやや低い造り手かもしれません。

 2012年時点で、ドメーヌが所有する葡萄畑4.73haの内訳は、村名のジュヴレ・シャンベルタン(1.80ha、内レ・ゼヴォセル0.15ha)、 ジュヴレ・シャンベルタン1級コルヴォー(0.44ha)、特級シャルム・シャンベルタン(0.43ha)、 コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ(1.00ha)、ブルゴーニュ・ルージュ(0.60ha)、ブルゴーニュ・アリゴテ(0.46ha)で、ジュヴレ・シャンベルタン中心の極めて簡単で、さっぱりしたラインナップでしかありません。

 しかし、このドメーヌで特筆すべきは樹齢の高さです。村名ジュヴレ・シャンベルタンが平均樹齢80年、1級コルヴォーで90年以上、 特級シャルム・シャンベルタンに至っては100年を超えており、この高い樹齢が凝縮味に溢れ、緻密な構造をもつワインの源泉となっており、まさに「知る人ぞ知るジュヴレの秀逸な造り手」です。

 中でも、二つのパーセル合計で0.43haの区画面積を所有し、1907年と1917年に植樹された樹齢100年超えの葡萄樹から造られる特級シャルム・シャンベルタンは、このアペラシオンのベンチマーク的存在の入手困難な逸品です。

 ドニ・バシュレは、ワインの品質は葡萄畑の仕事によると考えており、どこの区画であれ、果実の量が多すぎる場合は摘房を行い、収穫時には葡萄は畑で選別され、2003年からは新しく導入された振動式の選果台で更なる選別が行われます。

 醸造においては100%除梗の後、12〜15度の温度で6日間の低温マセレーション、 その後、2週間のアルコール発酵となりますが、その時の温度は最大25度とやや低めです。醸しは日に2回のピジャージュを近年1回に減らし、発酵の終わりに1回ルモンタージュを行うことで、 過度の抽出を抑え、固い酒質にならず、若い時期でも飲み易くしています。ドニ・バシュレのワインはしっかりとした酒質の一方、荒々しさとは無縁なのは、高過ぎない発酵温度と丁寧な醸しがその理由です。

 「何よりもまずフィネスが大切」というのがドニ・バシュレのモットーであり、彼の手によるどのワインにもそれは現れています。ドニ・バシュレのワインをひと言で言い表せば『洗練で、どのアペラシオンもすきのないワイン』であり、ブルゴーニュ愛好家にお薦めしたいワインです。

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